2018年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 微生物学 | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 板垣・井口 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K31R |
クラス | |||
学科ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 医学・薬学・醸造・食品・環境など、さまざまな分野で多彩な役割を演じているのが微生物です。本講義では、微生物の基礎知識を体系的に理解するとともに、具体例を交えてその利用に必要な考え方を修得します。 |
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授業形態及び 授業方法 |
概ね講義形式で授業を行います。授業の終了時に次回の講義範囲を伝えますので、その内容を予習しておいてください。予習していることを前提に授業を進めます。 |
履修条件 | 生物学 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容 |
あらかじめシラバスの内容を確認して、関連する事項について予習をしておいてください。 |
授業計画
第1回 | 微生物の世界と歴史:常に生命科学の最先端を開拓してきた微生物学を理解し、これからの展望や問題点を認識するために微生物学の世界と歴史を概説します。 |
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第2回 | 微生物の分類と構造:電子顕微鏡でなければ見えないウイルスから数十メートルもある海藻まで含まれる微生物の世界を理解するために、その分類と構造および機能について概説します。 |
第3回 | 微生物の増殖と培養:微生物を研究したり、微生物を利用した有用物質の生産について理解するために、微生物増殖の特徴と培養法について講義します。 |
第4回 | 病原微生物や有用な微生物を理解するために、黄色ブドウ球菌など代表的なグラム陽性細菌および赤痢菌など代表的なグラム陰性細菌について解説します。 |
第5回 | 境界にいる微生物:分類学的には、細菌とウイルス、あるいは原虫と細菌の中間に位置するリケッチアやスピロヘータを理解するために、その構造や特徴について解説します。 |
第6回 | 真菌・原虫:酵母などヒトと古くから関わってきた真菌や、マラリアなどの病原体である原虫を理解するために、その構造や独特の生活環について概説します。 |
第7回 | ウイルスの構造と増殖:病原体として、あるいは遺伝子工学の手段として重要なウイルスについて理解するために、その構造と増殖機構について概説します。 |
第8回 | 平常試験とその解説 |
第9回 | バイオマス資源の利用:バイオマス資源の利用を理解するために、バイオマスを原料とした微生物によるエネルギーの生産方法について概説します。 |
第10回 | 微生物と環境:微生物が地球環境の維持に果たしている役割を理解するために、微生物と環境浄化との関係について説明します。 |
第11回 | 発酵工業:有用微生物の利用方法を知るために、アルコール発酵や乳酸発酵などの身近な例を用いて発酵食品産業について講義します。 |
第12回 | 医薬品生産への応用:化学合成が困難である複雑な構造の医薬品や、光学異性体をもつ医薬品の製造には微生物を利用する方法が有用です。それら医薬品の工業的生産について説明します。 |
第13回 | バイオテクノロジーの基礎:生命現象の解明や医薬品の開発に欠かせないバイオテクノロジーを理解するために、遺伝子の単離、組み換え、発現など遺伝子操作に関わる基礎技術について概説します。 |
第14回 | 医薬品や食品の創製:バイオテクノロジーを用いて生産されるワクチンや遺伝子組み換え食品についてその有用性や問題点について解説し、さらに遺伝子治療についても概説します。 |
第15回 | 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
大野尚仁、野口雅久、笹津備規 『新しい微生物学』 廣川書店 2016年 第5版
教科書の内容を中心に講義を行います。
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参考書 |
上野芳夫、大村智 『微生物薬品化学』 南江堂 2003年 第4版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験で評価します。レポート、授業中に行う小テストにより加点する場合があります(最高25%)。 |
質問への対応 | 授業中および終了直後に対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
薬学部校舎311C室(047-465-4661) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
学生の皆さんとともに考え学ぶのを楽しみにしています。 |