2018年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 物理化学Ⅱ | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 高田 昌子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K41F |
クラス | |||
学科ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 気体の性質と化学反応速度について系統立てて理解することができる.前半では,気体の諸性質を理想気体と実在気体の違いから学ぶことができ,後半では,化学反応を量論的に理解するために必要な反応速度について焦点をあて学ぶことができる. |
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授業形態及び 授業方法 |
黒板を使用した講義形式で行う.単元ごとにまとめのプリントを配付し,講義内容について確認,復習します.また,演習を通じて理解の定着をはかります. |
履修条件 | 高校での物理や数学(三角関数や微分積分)の計算ができると理解しやすいと思いますが,授業でも例題や演習を行うので心配は要りません.健康管理をしっかりと,休まずに授業に参加しましょう. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容 |
教科書の6と12章の内容を取り扱います.授業に臨む前に該当箇所を通読してください.参考書には,多くの例題や演習問題があります.講義の復習に役立ててください. |
授業計画
第1回 | 「物理化学II」についての概説 シラバス内容の確認,受講するにあたっての諸注意や授業内容の動機付けを行う. |
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第2回 | 理想気体の諸法則(1) 気体の状態/気体の諸法則/理想気体の状態方程式について解説する. |
第3回 | 理想気体の諸法則(2) ドルトンの分圧の法則/マクスウェル-ボルツマンの速度分布則について解説する. |
第4回 | 実在気体の性質(1) 気体拡散の法則/実在気体の性質/ファンデルワールスの状態方程式について解説する. |
第5回 | 実在気体の性質(2) 気体の圧縮率因子/臨界状態について解説する. |
第6回 | 実在気体の性質(3) ファンデルワールス式と臨界状態/対応(相応)状態の法則について解説する. |
第7回 | 発展学習(1) 気体の性質について総括する.また,演習問題を通じて理解の定着をはかる. |
第8回 | 化学反応速度(1) 反応速度論/反応速度の定義/速度式と速度定数/反応次数について解説する. |
第9回 | 化学反応速度(2) 1次反応/半減期と時定数/2次反応について解説する. |
第10回 | 化学反応速度(3) 反応速度の温度依存性/Arrheniusパラメータの解釈について解説する. |
第11回 | 化学反応速度(4) 気体分子の運動論と衝突理論/遷移状態理論について解説する. |
第12回 | 化学反応速度(5) 素反応と複合反応/可逆1次反応について解説する. |
第13回 | 化学反応速度(6) 1次競争反応/1次逐次反応について解説する. |
第14回 | 発展学習(2) 化学反応速度について総括する.また,演習問題を通じて理解の定着をはかる. |
第15回 | 平常試験及びその解説 これまでの講義の理解度を筆記試験(60分)により確認し,理解を深める. |
その他
教科書 |
真下清,鈴鹿敢,沼田靖,山田和典 著 『物理化学入門』 東京教学社 2007年 第1版
気体の性質: 6章,化学反応速度:12章を中心に話を進めます.関連分野について,教科書以外にも参考書などから数多く紹介します.
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参考書 |
P. Atkins, J. Paula 著,千原秀昭,稲葉章 訳 『アトキンス 物理化学要論』 東京化学同人 2012年 第5版
代表的な参考書のみを掲載しました.その他にも随時参考書を紹介します.参考書は大学の図書館にあるものを選んで紹介します.大いに図書館を活用してください.
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成績評価の方法 及び基準 |
試験及び授業に取り組む姿勢で評価する. 授業に取り組む姿勢(質問,演習などの課題に取り組む姿勢)を総合的に判断します. ○試験: 70%,授業に取り組む姿勢: 30%. |
質問への対応 | 講義中,講義後,オフィスアワー,E-mailを利用して質問してください. *メールの場合には学科名,学生番号,氏名を明記してくだだい. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館836室 TEL:047-469-5312 E-mail:takada.masako@nihon-u.ac.jp (@→@) |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20 8号館836号室
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学生への メッセージ |
耳慣れない用語,数式に苦手意識を持つかもしれませんが,単元ごとに総括を行い,着実に理解できるように努めます.皆さんが受講して良かったと感じるように全力で講義に臨みます.最後までよろしくお願いします. |