2018年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 |
都市デザイン特論
自治体における都市デザイン政策論
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 秋元 康幸 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C55B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市の価値創造を目指している横浜市(一部他都市の講義を含む)の都市づくり戦略、都市デザイン・創造都市の最新の現場を理解し、今後の自治体政策としての都市づくりを提案する能力を取得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
担当教官(一部ゲスト講師を予定)によるパワーポイントによる講義形式で、横浜の都市づくり戦略、都市デザイン、創造都市、郊外部のまちづくりなどの、その時々の課題に対応した実践例を中心に学習します。また、横浜都心部での現地調査を行い、学生各自の都市づくりの視点を見つけるとともに、今後の自治体政策としての都市づくりを提案・議論も行います。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回授業の終了時に次回授業のポイントを話します。毎日の都市生活の中で、その課題を意識して授業に臨んでください。 教科書とした次のパンフレットは、あらかじめダウンロードし、一読しておくこと。 横浜の都市デザイン(パンフレット) 及び、冊子「創造都市横浜」 |
授業計画
第1回 | ●都市デザイン概論~都市デザインを理解する 「横浜の都市デザインの特徴をとらえる!」 15回にわたる授業のポイントを学習することにより、現代都市の課題を概括します。 |
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第2回 | ●横浜の都市形成史(横浜都心部) 「港町|横浜の都市形成史を学習する。開港から6大事業まで」 都市デザインは、都市の歴史を理解することから始まります。横浜の開港以来の都市形成史を学びます。 |
第3回 | ●横浜の都市デザイン その1 「横浜の都市デザインの実践」 横浜は、時代により異なる都市課題を、関係するステークホルダーと共に解決し、継続して魅力的な都市づくりを進めてきた。横浜の都市デザインの歩みを学ぶことにより、都市デザインが目指していたものを学習します。 |
第4回 | ●横浜の新都心 みなとみらい21 「みなとみらい21の開発経緯と都市デザイン」 みなとみらい21事業は、横浜の都心部の一体化と再整備を行った、最先端の都市づくりです。その開発経緯と都市デザインの考え方を学びます。 |
第5回 | ●都市デザインの新しい潮流 創造都市 「クリエイティブな力で、都市を再生する!」 クリエーターの集積が、新しい文化・産業を都市にもたらします。横浜市の創造都市政策と、創造界隈拠点などについて学びます。 |
第6回 | ●横浜の都市デザイン その2 「歴史を生かしたまちづくり」 都市の中で、何を残し何を活かすか? 歴史的建造物や街並みの保全について学びます。 |
第7回 | ●郊外住宅地の街づくり 「人口減少・高齢化時代の郊外住宅地の再生」 高度経済成長時代に整備された郊外住宅地は、高齢化と人口減少の時代を迎え、新たな再生が求められています。たまプラーザでの試から、郊外住宅地の今後を考えます。 |
第8回 | ●都市のリノベ、空家の活用 「都市をリノベする、横浜の空家問題とその活用」 古い建物は、合理的な新築建物より、空間的な魅力があり、うまくリノベーションすることにより、魅力的な建物となります。最新のリノベ事例をもとに、単体建物にとどまらず、都市をリノベすることを考えます。 |
第9回 | ●横浜の都市デザイン その3 「都市の低層部と街路の作り方」 都市の原点は、人と人とのコミュニケーションを促すこと。都市デザイン的仕掛けで一番大切なのは、建物低層部と歩道空間の魅力的な整備です。先進事例を中心に学びます。 |
第10回 | ●地球温暖化対策 「脱素社会をつくる」 2016年11月に、温室効果ガス排出削減等のための「パリ協定」が発行されました。CO2の削減は待ったなしです。都市として、なにをすべきか、横浜の事例を中心に学びます。 |
第11回 | ●都市づくりの手法 「都市計画、都市マスタープラン、地区計画、市街地環境設計制度を学ぶ」 都市づくりの基礎である、都市計画法、建築基準法などから、都市づくりを考える際、必要な制度手法を学びます。 |
第12回 | ●環境未来都市・SDGs、水と緑のまちづくり 「環境・社会・経済の同時解決 SDGsを理解する」 2015年、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発)は、途上国だけでなく、先進国自身も取り組む目標です。グローバルな指標を、ローカルな視点で考えます。 |
第13回 | ●現場講義 横浜の都心部を歩く その1 「横浜のダウンタウンを歩こう!」 横浜の都市デザインの実践現場を視察しながら講義します。(みなとみらい21~新港埠頭~山下公園~山手) |
第14回 | ●現場講義 横浜の都心部を歩く その2 「横浜のダウンタウンを歩こう!」 横浜の創造都市の実践現場を視察しながら講義します。(BankART~象の鼻テラス~くすのき広場~黄金町) |
第15回 | ●都市デザイン総論 「新しい都市デザインを探る! (レポート課題の発表と講評)」 レポートの発表と、その議論を通じて、新たな都市デザインの視点を、全員で議論します。 |
その他
教科書 |
『横浜の都市デザイン(パンフレット)』
『冊子「創造都市横浜」』
横浜の都市デザイン(パンフレット) http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/design/pdf/udleaflet.pdf
冊子「創造都市横浜」
http://yokohama-sozokaiwai.jp/wop/wp-content/uploads/2014/05/ycc_outline.pdf
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
田村明 『都市ヨコハマをつくる』 中公新書 1983年
『都市デザイン横浜 その発想と展開 SD別冊22』 鹿島出版会 1993年
『創造都市横浜のこれまでとこれからPart2』 BankART1929 2014年
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成績評価の方法 及び基準 |
課題レポート (授業の中で、レポートの発表をし、ブラッシュアップしていきます。最終レポートの他、プレゼンテーション能力、などを総合して評価します。) |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付けます。 また、メールでの質問も受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
自宅メール:yasuyuki.akimoto@nifty,com その他の連絡先(その他のメールアドレス等)については、授業中にお知らせします。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
人口が減少する社会をむかえ、都市の課題も変化してきています。都市デザイン政策も、ハードだけでなくソフトな展開(特に都市のアクティビティ)も含めて対応する時代です。横浜の都市デザイン政策の実践を学習しながら、今後の自治体都市政策としての、都市づくりの方向性を研究していきます。 授業では、新たな都市政策としての提案も、議論していきます。 |