2018年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 |
沿岸環境工学特論
社会人大学院生の受講生がいる場合の開講科目
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小林 昭男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D36A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 社会環境と自然環境の調和を図りつつ施設の計画・設計するために必要な技術,および沿岸域の利用者との合意形成に有効な工学的な問題解決手法を修得し,基本的な沿岸域の環境管理ができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:対面式授業と議論 授業方法:各回の授業テーマから重要事項を3項目抽出して解説・議論する.授業方法は,1)目的と概要の解説(5分),2)3項目を各20分程度解説(60分),3)質疑応答・議論(25分). |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
Moodleni掲載する資料により授業内容を確認し,キーワードの整理や研究テーマとの関連性の考察を行い,強い関心をもって授業に臨むこと |
授業計画
第1回 | ガイダンス:授業計画の説明 沿岸環境工学概説:海岸法が掲げる海岸の防護・利用・環境の3要素と海岸をめぐる諸問題の解説を通して,本授業科目の学修の目的を理解する。 |
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第2回 | 海岸地形:海岸の法的位置づけ,海岸地形の歴史的な変化を修得し,海岸整備の背景を理解するための応用力をつける。 |
第3回 | 波と海岸地形:海岸地形の形成過程を修得し,海岸侵食問題を理解するための応用力をつける。 |
第4回 | 海岸侵食対策:海岸保全施設による侵食対策技術と対策立案技術を理解し,海岸侵食対策を立案するための応用力をつける。 |
第5回 | 長周期の波:高潮,津波,副振動の要因を修得し,沿岸域の安全性を向上させるための応用力をつける。 |
第6回 | 波浪:沿岸域における波浪の性質の変化を修得し,沿岸域の安全で快適な環境を創造するための応用力をつける。 |
第7回 | 海岸保全施設の設計:海岸保全施設の設計に対する考え方を理解し,防波堤等の基本設計ができる。 |
第8回 | 海岸保全基本計画:千葉県を対象として太平洋に面する東岸の海岸保全基本計画の内容を理解し,沿岸域の安全で快適な環境を創造するための応用力をつける。 |
第9回 | 海岸保全基本計画:千葉県を対象として東京湾に面する湾岸の海岸保全基本計画の内容を理解するとともに,外海を内海に面する沿岸の保全環境の違いを理解し,沿岸域の安全で快適な環境を創造するための応用力をつける。 |
第10回 | 海岸保全施設維持管理:施設の老朽化に対する維持管理技術の考え方を理解し,長寿命化計画立案に対する応用力をつける。 |
第11回 | 生物多様性国家戦略:生物多様性の保全及び持続的な利用に向けた戦力を理解し,生態系に配慮した沿岸環境整備の立案に対する応用力をつける。 |
第12回 | 気候変動と沿岸環境(1):気候変動に伴う国土への環境影響と適応策や施策の基本的な考え方を理解する。 |
第13回 | 気候変動と沿岸環境(2):沿岸域に焦点を当てて環境影響と適応策や施策の基本的な考え方を理解し,適応策立案に対する応用力をつける。 |
第14回 | 沿岸環境工学の総括:各回の議論を振返りつつ授業全体を総括する。 |
第15回 | 理解度確認試験と解説 |
その他
教科書 |
毎回のテーマに沿った数編の学術論文をMoodleに掲示するので,あらかじめ予習に用いること
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
土木学会編 『海岸施設設計便覧』 丸善 2000年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業での議論への積極的な参加30点+理解度確認試験の結果70点=100点満点 |
質問への対応 | 随時メールで受け付け,履修者全員に返答を配信する |
研究室又は 連絡先 |
沿岸域工学研究室 13号館3階1335室 e-mail: Kobayashi.akio@*** |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 18:00
水曜 船橋 15:00 ~ 18:00
木曜 船橋 15:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
日本の海岸線は3万4千kmもあり,私たちの大切な生活の空間になっています.この空間の合理的な開発と保全に必要な技術と課題の解決方法を学びましょう. |