2018年 大学院理工学研究科 シラバス - まちづくり工学専攻
設置情報
科目名 |
都市デザイン特論
ウォーターフロント開発と都市デザイン
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設置学科 | まちづくり工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 横内 憲久 | 履修期 | 後期 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 木曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E33B E46A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市デザインの重要な要素は、計画対象地域(まち)でどのような生活を営ませたいか、また、それにはどのような空間があるべきかを検討することである。そのためには、歴史や文化、さらにそれをならしめた地形や気候、慣習、賦存する建設材料等を知る必要がある。また、空間づくりには、既往の有名無名の都市デザインをしっかり学び、どこにデザインの要点があるかを把握することが重要となる。 本講義では、各地のウォーターフロントの都市デザインがいかなる要点を有しているかを解析し、それによって解析力と創造性の能力を養うことができると考える。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義は、原則として、毎回講義資料を配布し、パワーポイントを利用した座学形式で行う。時間が合えば東京・横浜のウォーターフロントの現地見学会を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
都市計画や都市デザイン、ウォーターフロント計画を学んでいることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ■本講義の構成と概要 ウォーターフロント開発の意義/都市デザインの概要/全体構成 |
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第2回 | ■都市のウォーターフロントとは ウォーターフロントWFの定義/WF開発の台頭とその要因 |
第3回 | ■ウォーターフロントの現行法 国連海洋法条約と国内海洋法及び港湾法等の関係及びその適応事例を披歴。 事例・リバーラウンジ/事例・シンガポール |
第4回 | ■ウォーターフロントと都市デザイン(1)海外編 WF開発における水域と周辺(都市)デザインの考え方を海外事例を用いて考察。 事例・サンフランシスコ(フォスターシティ・ピア39・ギラデリースクエア・シアトル等)/事例・ニューヨーク(ピア17・フルトンマーケット・ハイライン・ブルックリン等) |
第5回 | ■ウォーターフロントと都市デザイン(2)国内編 日本のWF開発と都市デザインの考え方を事例を用いて考察する。地域性を考える重要性に注目のこと。WF開発の周辺への波及効果の考察も行う。 事例・函館(金森倉庫群)/事例・釧路フィッシャーマンズワーフ/事例・小樽運河等 |
第6回 | ■ウォーターフロントと都市デザイン(3)国内編 日本のWF開発と都市デザインの考え方を事例を用いて考察する。今後の展開として、水辺がインフラとして機能するまちづくりを紹介。ミズベリング、河川敷開放等 事例・東京台場地区/事例・横浜MM21地区(とくに歴史的建造物の保存方法も加え)/事例・名古屋ガーデンふ頭等 |
第7回 | ■ウォーターフロント開発の現地見学(東京)① 天王洲リバーラウンジ/台場地区(デックス、アクアシティ)/芝浦アイランド/豊洲地区/吾妻橋等 |
第8回 | ■ウォーターフロント開発の現地見学(東京)② 天王洲リバーラウンジ/台場地区(デックス、アクアシティ)/芝浦アイランド/豊洲地区/吾妻橋等 |
第9回 | ■ウォーターフロント開発の現地見学(横浜)① みなとみらい21(臨港パーク・日本丸メモリアルパーク・赤煉瓦倉庫・汽車道・ランドマークガーデン・マリン&ウオーク)/山下公園/大さん橋等 |
第10回 | ■ウォーターフロント開発の現地見学(横浜)② みなとみらい21(臨港パーク・日本丸メモリアルパーク・赤煉瓦倉庫・汽車道・ランドマークガーデン・マリン&ウオーク)/山下公園/大さん橋等 |
第11回 | ■都市デザインの思想とウォーターフロント(1) これまで都市デザインとして著名であった事例を紹介して、WFとの関係を検討する。 ハワード・田園都市/ガルニエ・工業都市/コルビュジェ・輝く都市等 |
第12回 | ■都市デザインの思想とウォーターフロント(2) これまで都市デザインとして著名であった事例を紹介して、WFとの関係を検討する。 リンチ・都市のイメージ/アレグサンダー・パターンランゲージ/ジェイコブス・アメリカ大都市の死と生 |
第13回 | ■ウォーターフロントのまちづくり(都市デザイン)のあり方(1)生活 コンパクトシティ化の促進/コンパクトシティの拠点としてのウォーターフロントの可能性 |
第14回 | ■ウォーターフロントのまちづくり(都市デザイン)のあり方(2)賑わいと防災 これまでのWFでの防災(津波・高潮)の考え方/建物防災の機運と可能性/インバウンドの受け入れ方等 |
第15回 | ■まとめ WFとは/都市デザインの考慮点/都市デザインの系譜とウォーターフロント/ウォーターフロントの法制度/今後のウォーターフロントにおける都市デザイン等 |
その他
教科書 |
毎回の授業時に当日の内容をプリントしたコピーを配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
参考書等は授業中に伝える。
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成績評価の方法 及び基準 |
概ね授業態度(質疑応答など)20%、レポート80%とする。 |
質問への対応 | 質問は、授業中またはe-mailで受け付ける。回答は原則として、直近の授業で行う。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先;日本大学理工学部まちづくり工学科事務室 メールアドレス;yokouchi.norihisa@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
本講義担当者は、日本で”ウォーターフロント”という言葉を、1975年に初めて著書として著わした。ウォーターフロントとは何かを発案者から直接聞き理解を深めてもらいたい。 |