2018年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 |
電子工学特別講義
民間企業トップマネージメントが実践してきた技術経営
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 中川・山本 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J55A |
クラス | 技術経営者への道 |
概要
学修到達目標 | 将来ますます進化が見込まれる高度技術社会では,技術活用の成否が社会の発展や企業の盛衰に大きな影響を与える。将来、受講生が企業において信頼される指導的技術者として活躍するために、大学院生として学修する今、技術的並びに経営的センスを磨き、涵養することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義では,技術に対する幅広い知見と経営者としての豊富な経験を有する講師陣が,長年にわたる実体験を通じて培ってきた見識をもとに,技術を活かした経営の真髄を論じる。また,提案されるテーマに基づき,2回にわたり,受講者全員による総合討論を行いながら,実践的ケーススタディを通して講義内容の理解を深める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
理系大学生として、各々の修得した専門基礎知識(専門分野は問わない)を体系的に理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 1.技術系学生の世界観を広げる オリエンテーション 「技術系学生の世界観を広げる」 将来の社会を担う技術系学生に求められる人間像と技術経営について語る コーディネーター:中川活二 教授、山本寛 特任教授、上田新次郎 (元)(株)日立プラントテクノロジ-代表取締役副社長 |
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第2回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「建築設計の今―日本のインフラ整備の課題」 明治以降日本の公共施設は、中央官庁内の設計組織が担ってきた歴史がある。100年来の風土習慣の壁を乗り越え新たなインフラ整備の制度構築について考える。 野呂一幸 (元)大成建設(株)常務執行役設計本部長 |
第3回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「日本精神のプロジェクトにおける価値」 日本企業が海外で展開する事業・プロジェクトは大型・複合・国際化している。数多くの実施経験をもとに、プロジェクトリーダーに要求される資質は何かを問う。 野呂一幸 (元)大成建設(株)常務執行役員設計本部長 |
第4回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「実践的開発プロジェクトマネジメント」 多くの人・ステークホルダーが関わるシステム(ハード、ソフト)開発プロジェクトの運営における実践的な開発マネジメントの視点を語る。 井上 保 (元)富士通株式会社 顧問 |
第5回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「社会情報システムの変遷と今後の展望」 電力、ガス、上下水道、道路、ダム、ビル、鉄道等幅広い分野の社会インフラを支える情報通信システム構築経験を元に、システムの変遷と今後の展望について語る。 岡野 勝 (元)名菱電子株式会社 代表取締役社長 |
第6回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「グローバル時代の技術開発戦略」 グローバル競争の中で優れた技術を持つ事は重要だが、それだけでは勝てない。 リーダーシップを持った仲間作り、標準化、技術連携戦略をどう進めるか議論する。 正村達郎 日本無線株式会社 顧問 |
第7回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「情報通信ビジネスの動向と企業人のあり方」 電気通信サービスについて、その歴史と産業の成り立ち、発達状況について紹介し、クラウドサービス、人工知能、IoTなど最近の動向、今後の発展方向について語る。 海野 忍 NTTコムウエア株式会社取締役相談役 |
第8回 | グループディスカッション ー技術系学生の世界観を広げるー 前半の講義について、特定のテーマを取り上げ、受講生と講師との間で質疑応答しながら、グループごとに総合的に討論する。 複数講師とコーデイネーター(中川活二、山本 寛) |
第9回 | 2.技術経営の実践 「グローバル市場変化に対応した新たな事業戦略と競争力強化策」 社会イノベーション事業の概要とこれを実現するオープンイノベーション戦略について語る。 三木一克 (元)株式会社日立メデイコ代表取締役社長 |
第10回 | 2.技術経営の実践 「新興国市場拡大に対応した新製品開発と事業展開」 グローバルに存在感が増している新興国市場でのニーズの把握と新たな事業化について語る。 三木一克 (元)株式会社日立メデイコ代表取締役社長 |
第11回 | 2.技術経営の実践 「経営とリーダーシップ」 技術革新が速く競争環境も厳しいモバイルの世界において、NTTドコモの社長としての経験をもとに、その時期に何を考えて何を経営理念として行動したかを語る。 山田隆持 (元)株式会社NTTドコモ代表取締役社長 |
第12回 | 2.技術経営の実践 「通信と放送が融合したモバイル向け放送事業の立上げとその後」 通信事業者と放送事業者が手を組んだ世界でも珍しいスマホ向けマルチメデイア放送「NOTTV」という放送事業の立上げとその後について語る。 二木治成 (元)株式会社NTTドコモ取締役常務執行役員ネットワーク本部長 |
第13回 | 2.技術経営の実践 「新事業ベンチャーのあり方」 大企業における社内ベンチャーの経験を経て、日本における新事業インキュベーションの推進方策、ベンチャー経営者の心構えと経営戦略のあり方を考える。 木下泰三 (元)(株)日立製作所サービス・プラットフォーム事業本部 事業主管 |
第14回 | 2.技術経営の実践 「事業経営の現場」 戦略は大切だが、日々の事業経営で鍵となるのはその実行である。それを担保するのがリスクへの感度であり、起きてしまったクライシスへの対応である。 中村房芳 (元)株式会社IHI代表取締役副社長 |
第15回 | グループディスカッション -技術経営の実践ー 後半の講義について、特定のテーマを取り上げ、受講生と講師の間で質疑応答しながら、グループごとに総合的に討論する。 複数講師とコーデイネーター(中川活二、山本 寛) |
その他
教科書 |
特定のテキストは使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要に応じて、資料となるプリントを配布する。
なお、野呂一幸の参考図書は次のとおり。
書 名:世界の見方・感じ方 建築はおもしろい
著 者:野呂一幸
出版社:サイバー出版センター
金 額:2500円(税別)学割(2割引き)あり
購入法:http://www.cybersoken.com/portfolio/detail/architecture/ から申し込む。
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成績評価の方法 及び基準 |
関心を持ったテーマに関する小論文を提出してもらい、複数の担当講師によってレポート点として評価する。(評価全体の50%) グループディスカッションにおけるプレゼンテーションや貢献度を平常点として評価する。また、各講義の終了後、毎回コーディネーター宛にメール提出してもらう課題(講義の概要、疑問点、問題提起、感想など、A4版1枚程度)も平常点として評価に加えるので留意すること。(評価全体の50%) |
質問への対応 | 随時、教室において受け付ける。 担当講師への質問はメール(c.c. コーディネーター(山本寛)) にても受け付ける 回答は本人宛に担当講師からメールにて行う。 |
研究室又は 連絡先 |
山本寛(駿河台お茶の水校舎講師室あるいは船橋 量子科学研究所電子線利用研究施設) E-mail: yamamoto.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 15:00 ~ 16:30 場所:駿河台お茶の水校舎講師室 担当:山本教授
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学生への メッセージ |
本講義は、理工学研究科において専攻をこえた枠組みの中で開講されるものであり、電子工学専攻以外の大学院生が積極的に受講することを希望している。 「技術経営者への道」と銘打った本講義の講師陣は理系民間企業トップマネージメントを実践してきた方々であり、その豊富な経験と知恵を汲み取る好機として受講していただきたい。 |