2019年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
総合講座
環境と人間
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 鈴木(明)・伊藤 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S25C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 総合講座の目的:現代社会における多面的課題を, 複数の教員により, さまざまな学問領域から追求することによって, 問題を総合的に把握する能力を養い, 進んで問題点を発見し, 解決する自立性を獲得することができる. 「環境と人間」について:現在,私たちが生活する地球の環境は危機に瀕していると言われている.私たちはこの環境をどのような意識をもって守り,そして次代につなげていけばよいのか? 環境問題は,決して工学の知識だけで判断・解決できるものではない.本講座は,化学,地学,教育学、哲学の専門家が,各分野の立場で環境について語ることを通じて,受講生が様々な観点から環境問題を理解し,その問題について自分なりの解決策を考えられるようにする. |
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授業形態及び 授業方法 |
1)主にOHPまたはコンピュータを使用した講義形式で行う. 2)講義内容のレジメ(講義要項)を配布する予定. 3)担当者ごとに,資料を配布することがある. |
履修条件 | 予備知識は特に必要ないが,4名の教員がそれぞれ異なる視点から環境問題を論じるので,どの教員の授業も休まず受講すること. 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | 1.本講座「環境と人間」を開設する意義および内容の紹介(鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) 担当教員の紹介と各教員の講義内容,受講生に課す課題,成績評価の説明.受講生は以上の説明に基づき準備をして,第2回目以降の各教員の講義に臨むこと. 【事前学習】各教員の授業計画を読み,分からない用語などを調べ,授業内容についておおまかに把握しておく.(120分) 【事後学習】各教員の授業時の説明を整理し,それぞれの教員の授業内容と環境問題とのかかわりについて考える.(120分) |
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第2回 | 2. 環境化学:グリーンケミストリー①(伊藤) 【事前学習】有機化合物/化学製品/持続可能な社会等について,内容を確認しておく.(120分) 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める.(120分) |
第3回 | 3. 環境化学:グリーンケミストリー②とバイオプラスチック①(伊藤) 【事前学習】原子効率/バイオマス/プラスチック/バイオプラスチック等について,内容を確認しておく.(120分) 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める.(120分) |
第4回 | 4.環境化学:バイオプラスチック②(伊藤) 【事前学習】生分解性/バイオマスプラスチック等について,内容を確認しておく.(120分) 【事後学習】授業後,授業内容や配布資料をもとに各自または学生間で確認して理解を深める.(120分) |
第5回 | 5.環境教育の現状と課題:様々なプロジェクトの試みとその教育学的問題(柴山) 【事前学習】学校における「環境教育」について、新聞やインターネットなどでその取り組みの実態について調べておくこと。また自分自身が学校教育で体験した「環境教育」について、振り返って整理しておくこと。(120分) 【事後学習】学校における「環境教育」の問題点や課題は何かを受講者同士で議論し、整理しておくこと。(120分) |
第6回 | 6.環境教育の論点:未来の世代への責任、環境と正義、公害教育(柴山) 【事前学習】学校教育において「公害教育」について、新聞やインターネットなどでその取り組みの実態について調べておくこと。また自分自身が学校教育で学んだ「公害教育」について、振り返って整理しておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえながら、環境教育に関する論点を整理しておくこと。(120分) |
第7回 | 7.環境教育の再構想:自然と共に生きることの意味、「遊び」と子どもの時間意識 (柴山) 【事前学習】ミヒャエル・エンデ『モモ』を読んで、子どもの「時間」「遊び」などに関して、感じたことや気付いたことを整理しておくこと。(120分) 【事後学習】計3回の授業内容を整理し、環境教育の問題点とこれからの環境教育のあり方について考えておくこと。(120分) |
第8回 | 8.環境と霊性-霊性という宗教的能力から環境問題を考える(石浜) 宗教にみられる環境問題と霊性との関係を考察。 【事前学習】受講者は身近な環境問題について、新聞、ネット等でどのような状況となっているかを確認しておくこと。(120分) 【事後学習】環境問題について宗教からのどのような接点があるのかを確認すること。(120分) |
第9回 | 9. キリスト教的霊性論と環境(1)(石浜) 環境問題の解決のために、聖書を中心としたキリスト教的霊性による取り組みが可能ではないかということを考察する。 【事前学習】事前の配布資料を読み、分からない用語などを調べ、授業内容についておおまかに把握しておくこと。(120分) 【事後学習】授業時の説明を整理し、キリスト教的霊性による取り組みの可能性を確認すること。(120分) |
第10回 | 10.キリスト教的霊性論と環境(2)(石浜) 今日、環境問題に対して霊性的能力をどのように適用し解決を図っているのか、その具体的な事例を通して霊性の働きを考えたい。 【事前学習】事前の配布資料を読み、分からない用語などを調べ、授業内容についておおまかに把握しておくこと。(120分) 【事後学習】計3回の授業の内容を確認し、霊性による環境問題への具体的なアプローチの可能性を考えておくこと。(120分) |
第11回 | 11.気候環境①:第四紀の気候変動(梶山) 自然現象としての新生代第四紀の気候変動とその影響を,長期的な視点で考える。 気候と気候変動,氷期と間氷期,第四紀の氷河変動と海水準変動 【事前学習】専門用語について本やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理して,気候変動とその他の自然環境との関わりについて考える。(120分) |
第12回 | 12.気候環境②:地球温暖化(梶山) 自然環境問題としての近年の気候変化とその影響を,地理的な視点で考える。 自然環境問題と地球温暖化,温室効果,日本列島の気温分布と将来予測 【事前学習】専門用語について本やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理して,地球温暖化と人間生活との関わりについて考える。(120分) |
第13回 | 13. 気候環境③:ヒートアイランド現象(梶山) 自然環境問題としての都市の気候変化とその影響を,身近な視点で考える。 都市気候とヒートアイランド現象,ヒートアイランド現象の特徴と対策方法 【事前学習】専門用語について本やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】授業内容について配布資料やメモなどを整理して,ヒートアイランド現象と人間生活との関わりについて考える。(120分) |
第14回 | 14.各教員の授業内容の確認および試験問題の説明 (鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) 【事前学習】各教員の授業内容を各自復習して,不明な点を質問できるようにしておく.(120分) 【事後学習】各教員の授業内容を確認・整理し,知識の不十分な点は自分でまず調べ,分からない場合は教員に質問する.(120分) |
第15回 | 15.授業内試験と授業全体に対する総括および試験の解説(鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) 【事前学習】各教員の授業内容を確認・整理し,知識の不十分な点は自分でまず調べ,分からない場合は教員に質問する.(120分) 【事後学習】試験で分からなかったところは過去の授業内容を調べ,それでも解決できない場合は教員に質問する.(120分) |
その他
教科書 |
ガイダンスの時に説明する.教科書は使用しないが,講義要項を配布する予定である.
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参考書 |
各担当者により,随時紹介する.
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価基準: 1)学期末試験. 2)学期末にレポートを提出してもらう場合もある. 3)各担当者ごとに,適宜リアクションペーパー,レポート等の提出を課すことがある.これは,学期末試験の採点の参考にする. |
質問への対応 | 講義終了後およびオフィスアワーにて対応する. |
研究室又は 連絡先 |
伊藤:(船)8号館811室,k-itoh@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp 柴山:(船)5号館525B室 石浜:ishihama.hiromichi@nihon-u.ac.jp 梶山:(船)8号館842室,kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp 鈴木:(船)5号館542室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 13:20 ~ 14:50 伊藤(811室)
火曜 船橋 14:00 ~ 15:00 柴山(525B室)
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30 梶山(842室)
水曜 船橋 16:40 ~ 18:10 鈴木(542室)
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学生への メッセージ |
学習目標にあるように,自分で問題を見つけて考えることを目指す科目である.各自積極的に取り組んで,現人類の最大の課題である環境問題について考えてみよう. |