2020年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 都市計画Ⅱ | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 伊東・佐藤・水野 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B12D |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 前半は、頻発する地震や洪水などによる自然災害の実態を踏まえつつ、これからの都市における防災・減災のために必要な施策を理解する。後半は、都市域における都市インフラとしての上下水道の役割としくみ、社会インフラを守り続けていくための施策を理解する。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、D「専門応用能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式:パワーポイントと配布資料により講義を行う。 |
履修条件 | 水野:自然災害や都市問題に関して、幅広い関心があること。 佐藤:都市インフラの主要な施設である上下水道の現状と将来に関心があること。 専門教育科目、両コース共通、社会・環境系群 都市計画Ⅰを受講していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 都市と防災(1):自然災害に脆弱な日本の都市 - 実務経験を活かし、我が国の地象・気象の特徴、気候変動とヒートアイランド現象、都市化の進展と災害の歴史、都市化とその社会的問題、自然災害による都市被害の大きさ、都市災害の特徴と課題を解説する。 (事前学習)都市が自然災害によって受けた被害について調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
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第2回 | 都市衛生(1):国土形成計画の概要と社会資本整備の概要 実務経験を活かし、社会資本と都市の関係を都市がおかれる環境(流域)とそれにより引き起こされる災害、さらに、都市衛生の観点から災害への対応を解説する。 (事前学習)受講者が恩恵を受ける「都市インフラ」を調べて整理しておくこと(120分) (事後学習)都市の成り立ちと社会インフラの関係をノート等で整理すること(120分) |
第3回 | 都市と防災(2):自然災害の種類と現状 - 実務経験を活かし、自然災害の種類、津波とその被害軽減策、土砂災害とその被害軽減策、その他の自然災害(火山の噴火、竜巻、高潮、海岸浸食、豪雪、渇水)を解説する。 (事前学習)最近の土砂災害の実態について調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
第4回 | 都市と防災(3):都市と地震 - 実務経験を活かし、地震の種類と頻度、被害を拡大させる社会的要因、地盤と建物、地震被害軽減策、阪神淡路大震災などの事例などを解説する。 (事前学習)最近の地震被害の実態について調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
第5回 | 都市と防災(4):都市と洪水 - 実務経験を活かし、治水の歴史(利根川の事例)、河川の管理、都市河川の特徴と課題、新しい水害の形、豪雨災害の課題と今後の被害軽減策を解説する。 (事前学習)最近の洪水被害の実態について調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
第6回 | 都市と防災(5):都市計画と防災 - 実務経験を活かし、災害に強い都市、市街地の火災と防火対策、防災資源の活用と都市防災施設、災害に強いまちづくりを解説し、レポートの課題提示などを行う。 (事前学習)公園や道路など都市施設の防災上の役割について調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題をレポートにまとめ、後日提出のこと(120分) |
第7回 | 都市と防災(6):これからの防災・減災対策 - 実務経験を活かし、現代都市における防災の3要素、防災から減災へ、総合的な治水対策、都市施設の維持管理と老朽化対策、防災投資のあり方を解説する。 (事前学習)防災と減災の違いについて調べておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
第8回 | 都市と防災(7):都市防災システム - 実務経験を活かし、レポートの解説、自然災害と都市、減災と危機管理、災害に強い都市づくりのための課題、総合的な防災マネジメントシステム、復旧・復興・再生に向けた取り組みの事例を解説する。 (事前学習)これからの都市に必要な防災・減殺対策を整理しておくこと(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと(120分) |
第9回 | 都市衛生(2):水道の役割(1)水道の歴史と役割の変遷 実務経験を活かし、水道の種類と役割、古代から近代までの水道の歴史、日本における水道普及の進捗を説明するとともに、水に関わる諸問題をとおして今後の水道のあり方を解説する。 (事前学習)新聞記事等を参考に水道に関わる問題をエンドユーザーの視点で整理しておくこと(120分) (事後学習)講義で述べた水道の問題とその対策をノートに整理しておくこと(120分) |
第10回 | 都市衛生(3):水道の役割(2)水道の計画・維持管理 実務経験を活かし、水道を計画する上で必要となる施設の設計の留意点と水道施設を維持するために考慮すべきポイントを解説する。 (事前学習)新聞やTVなどで報道された過去の水道事故の記事を調べておくこと(120分) (事後学習)水道施設を維持するために解決すべき課題とその答えを考えること(120分) |
第11回 | 都市衛生(4):下水道の役割(1)下水道の歴史、その役割の変遷 実務経験を活かし、下水道の歴史から下水道の役割を説明する。さらに、日本の下水道整備率の向上と社会状況の変化に合わせた下水道の役割の変遷を解説する。 (事前学習)エンドユーザーの視点で下水道の役割をイメージしておくこと(120分) (事後学習)社会変化と下水道の役割の変遷をノートに整理すること(120分) |
第12回 | 都市衛生(5):下水道の役割(2)下水道計画と管路施設 実務経験を活かし、下水道計画策定の手順及び留意点を説明する。さらに、管きょ設計の留意点と建設工事の概要を解説する。なお、講義の最後に都市リスクと上下水道に関連した課題レポートの提出を指示する。 (事前学習)街中で見られる工事をもとに下水道工事の流れを理解しておくこと(120分) (事後学習)講義で提示した課題に対してノートを参考にレポートを作成すること(120分) |
第13回 | 都市衛生(6):下水道の役割(3)水処理と汚泥処理施設、資源および施設の有効利用 実務経験を活かし、下水道の水処理施設、汚泥処理施設の概要を説明するとともに水処理法をプロセス毎に解説する。さらに、下水道汚泥の有効利用に関する現状と課題を説明する。さらに、第12回で提出を指示した課題レポートの解説を行う。 (事前学習)提出するレポートの内容を確認すること(120分) (事後学習)水処理プロセスの理解と水処理上の課題を整理すること(120分) |
第14回 | 都市衛生(7):下水道の役割(4)下水道の維持管理と老朽化対策 実務経験を活かし、下水道の老朽化が進むことで生じる課題や、下水管の劣化によって発生する災害への対応を説明するとともに下水道の最新技術の開発動向を解説する。 (事前学習)新聞等で報道された道路陥没事故に関する記事を読んで内容を理解しておくこと(120分) (事後学習)今後、顕在化する下水道の問題とその対策をノートをもとに整理すること(120分) |
第15回 | 平常試験及びその解説 【事前学習】全体の講義内容を整理し、内容を理解しておく(120分) 【事後学習】試験の解説で不正解となった回答に関して確認をして、正解を理解する(120分) |
その他
教科書 |
教科書は使用しない。必要な資料は授業のなかで配布する。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
成績はレポート20%、試験80%【水野:50%(レポート10%、試験40%)&佐藤50%(レポート10%、試験40%)】で総合評価する. |
質問への対応 | 水野:講義終了後に対応する。 佐藤:講義終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
交通環境研究室(738室):伊東 ito.hideyuki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00 伊東
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学生への メッセージ |
水野:実践的で実務にも役立つ幅の広い学習を期待したい。 佐藤:社会インフラである上下水道の建設と維持に関する方策を「現場の視点」で講義するので実際に活用できる知識の習得を期待する。 |