2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 感性芸術学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | P33F |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・感性や想像力の多様な働きを理解し、その表現や解釈を通じて、世界のつながりを多角的に考えることができる。 ・他者との対話を通じて、作品を多角的に捉えることができる。 ・気づいたこと、感じたこと、考えたことについて、様々な言葉を駆使して、表現することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
芸術の本性と可能性について探究するだけでなく、創作と鑑賞における思考プロセスを多様な実例で追体験しながら、身のまわりの作品に立ち止まり、その効果や意味を読み解く目と、それを語る語彙を養います。また、作者が作品に結実させた力とそれを可能にした表現の関係を観察・推理し、作品とのふれあいにおいて生じる出来事の行方をねばり強く探究するために、作品を媒介とした着眼力、観察力、対話力、思考力、表現力を鍛えます。なお、探究に際しては、視聴覚教材を使用し、作品を鑑賞しながら検討していきます。 |
履修条件 | 想像力やデザインに関心のある学生 文化教養サブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | 「感性芸術学」学習の目的と授業計画 ・プラトン/アリストテレス/バウムガルテン/カント/シラー/ヘーゲル 【事前学習】「美学」や「芸術」という言葉から何を思い浮かべるだろうか、いくつか挙げておくこと。(80分) 【事後学習】講義内容を踏まえて、どのような「芸術」に関心があるのかについて考える。(160分) |
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第2回 | 世界をどう観察し、世界をどう表現するのか ・デューラー/ダ・ヴィンチ/カラヴァッジョ/レンブラント/フェルメール 【事前学習】自分の関心のある画家について、図書館等で調べて、その表現の特徴について、予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】講義内容を踏まえて、世界の捉え方と造形表現の関係について考える。(160分) |
第3回 | 多様な組み合わせをどう考えるのか ・驚異の部屋/コラージュ/ライプニッツ/レヴィ=ストロース 【事前学習】上記の「コラージュ」などの言葉について調べて、それぞれの意味や違いについて予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】新たな発見や気づきをもたらす意外な組み合わせについて探究する。(160分) |
第4回 | アートをどう見るのか、アートをどう表現するのか ・ヒューム/シュレーゲル/ガダマー/グリンバーグ/ダントー/現代アート/対話型鑑賞 【事前学習】何を表現しているのかわからない不思議なアートを探し、自分なりにその意味を考えてみること。(80分) 【事後学習】作品の様態を言葉で丁寧に説明したり、作品の魅力と欠点を探して言葉で表現してみる。(160分) |
第5回 | 芸術と生活:日常生活における表現について考える ・柳田国男/折口信夫/柳宗悦/宮本常一/鶴見俊輔 【事前学習】自分の生活における表現や遊びは芸術と呼べるのだろうか、自分なりに考えてみること。(80分) 【事後学習】図書館で授業内で紹介した参考図書などを探し、講義内容の理解を深める。(160分) |
第6回 | 芸術と自然:自然を観照し、どう表現するのか ・ゲーテ/シェリング/宮沢賢治/中原中也/吉本隆明/ネイチャー・ライティング 【事前学習】宮沢賢治や中原中也の作品に触れ、自分の体験を言葉にしてみる(80分) 【事後学習】図書館で授業内で紹介した参考図書などを探し、講義内容の理解を深める。(160分) |
第7回 | 芸術と言葉:なぜ言葉で表現しようとするのか ・レッシング/名付けの行為/作品のタイトル/メタファー/異化 【事前学習】身近にある作品を例に挙げて、作品とタイトルの関係について事前にまとめておくこと。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、芸術と言葉の関係について考察する。(160分) |
第8回 | 芸術と身体・他者・モノ:身体との相互作用やズレについて考える ・ヘルダー/フィードラー/ハイデガー/インゴルド/平田オリザ/岡田利規 【事前学習】言葉と身振りの関係について、自分自身を題材にして考察してみる(80分) 【事後学習】図書館で授業内で紹介した参考図書などを探し、講義内容の理解を深める。(160分) |
第9回 | 芸術と教育:児童画をめぐる議論について考える ・山本鼎/岸田劉生/岡本太郎/リード/チゼック/ローウェンフェルド 【事前学習】美術教育について図書館等で調べて、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】図書館で授業内で紹介した参考図書などを探し、講義内容の理解を深める。(160分) |
第10回 | 音楽を語る:音楽体験を言葉で語ることについて考える ・ハンスリック/アドルノ/グールド/サイード/小林秀雄/吉田秀和/村上春樹/岡田暁生 【事前学習】自分の好きな音楽の特徴について、予め探究しておくこと。(80分) 【事後学習】異なるジャンルの音楽について、自分なりの言葉で語ってみる。(160分) |
第11回 | 造形と音楽:造形と音楽の関係について考える ・カンディンスキー/クレー/メディア・アート/共感覚 【事前学習】カンディンスキーやクレーの作品に、どのような音楽が合うかを予め探究しておくこと。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、造形と音楽の関係について考察する。(160分) |
第12回 | サウンドスケープ・デザイン ・ジョン・ケージ/マリー・シェーファー/サウンドスケープ/サウンド・エデュケーション 【事前学習】「サウンドスケープ」について、図書館等で調べながら、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】サウンド・エデュケーションを体験し、サウンドスケープ・デザインについて考える。(160分) |
第13回 | 芸術とメディア:テクノロジーと芸術の関係について考える モホイ・ナジ/ベンヤミン/フルッサー/マノヴィッチ 【事前学習】関心のある「写真」について、自分なりに考察してみる(80分) 【事後学習】図書館で授業内で紹介した参考図書などを探し、講義内容の理解を深める。(160分) |
第14回 | 芸術概念の拡張:現代アートを考える手がかりを探る ・アヴァンギャルド/関係性の美学/対話の美学 【事前学習】「アヴァンギャルド」について、図書館等で調べて、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、芸術と社会の関係について考える。(160分) |
第15回 | 思考を誘発するモノ ・スペキュラティブ・デザイン/遊びの創造性 【事前学習】(80分) 【事後学習】議論を喚起するような芸術作品やデザインについて考えてみる(160分) |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行います。
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参考書 |
小田部胤久 『西洋美学史』 東京大学出版会 2009年
佐々木健一 『美学への招待』 中公新書 2004年
W.ヘンクマン、K.ロッタ―編 『美学のキーワード』 勁草書房 2001年
U.クンターマン 『芸術論の歴史』 勁草書房 1993年
その他、授業の中で紹介します。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の授業内でミニレポートを作成し、授業直後に提出してもらいます。 また、感性芸術学に関連する課題を提示します。授業外に各自が取り組み、期日までに提出してください。原則として、提出期限以降に課題は受け取りません。 評価に関しては、授業内のミニレポート(50%)と課題(50%)で総合的に評価します。 ※ミニレポートや課題に関しては、後日解説をします。なお、最終課題については、提出後に解説をします。 なお、欠席が3分の1以上の場合は、単位は原則として認めません。 |
質問への対応 | 講義後などに質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 525B研究室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 15:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
・受講者数が多い場合には、第1回目の授業でセレクション(受講資格抽選)を行うこともある。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスは変更することがある。 ・学んでいる人の権利を保障するため、私語その他迷惑行為は禁止する。 |