2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 美学・宗教論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 石浜 弘道 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S34I |
クラス |
概要
学修到達目標 | 救いと癒しを求めて永遠なるものを追求する私たちの避けがたい営みは、端的に美的世界と 信仰的生き方をその対象にせざるを得ない。そこで美の普遍性と癒しの形態、宗教の世界の救いの現実性とそのあるべき姿を考察する。 この授業を通して、人間の力の生み出す崇高な世界と人智を超えた信の世界の豊かさを理解することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書を中心とした講義形式でおこなう。 |
履修条件 | 選択 文化教養サブメジャー・コース設置科目 教養教育科目、両コース共通 関連科目として「哲学」を受講することが望ましい |
授業計画
第1回 | 芸術・宗教と私たちとの関わり、及びそれらをどのように理解したらよいのかを基本的に考える 【事前学習】自分の身近にある芸術作品や宗教行事についていろいろ考えてみること(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
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第2回 | 美と芸術 美とは何か。美における真理性と虚偽性の問題および他の学問領域との比較から美の独自性を考察 【事前学習】参考書「哲学」で同内容の箇所(3章 哲学と芸術)を調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト1章」の授業内容の中心テーマでもある「美の特徴」をテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第3回 | カントの主観主義的美学(1) 芸術の語源と分類を通しての芸術一般の概観をおこなう 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第4回 | カントの主観主義的美学(2) カントはいかにして美の普遍性を証明しようとしたか 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第5回 | ガダマーの存在論的美学のカントの主観主義的美学との違いとその特徴 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト1章」の授業内容全体の中の主要テーマである「存在論的美学と主観主義的美学それぞれの美に関する考え方の違い」をテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第6回 | シューペンハウワーの哲学は芸術的救済の可能性を語っているがその妥当性は? 。【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第7回 | 芸術と宗教の調和と対立(1) 芸術における慰めと救いを目指して、調和という観点からーシュライエルマッハー 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第8回 | 芸術と宗教の調和と対立(2) 芸術における慰めと救いを目指して、対立という観点からープロテスタントの立場 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト2章」の授業内容の主なテーマである「芸術と宗教は調和しているにもかかわらず両者の対立はなぜ起こるのか」をテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第9回 | キルケゴールの実存主義と芸術批判から宗教へーー生の三段階 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと参考書「哲学」で「宗教」内容の箇所(4章 哲学と宗教)を調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第10回 | 神の存在証明をめぐってーーカントの神の存在証明批判と道徳的証明の是非 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト4章」の授業内容の主要テーマである「カントの神の存在証明批判」をテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第11回 | 宗教的シンボル論ーー宗教の世界の解明する方法論として 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第12回 | 宗教的愛 キリスト教のアガペーを徹底して実践したイエスの姿を考える 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト6章」の授業内容の主要テーマである「イエスの愛と十字架の意味」をテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第13回 | 神秘主義の世界ーー癒しとエクスタシーを通しての私たちの生の極致を考える 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】授業内容をテキスト・ノートで再確認し、不明な点は次回に質問すること(120分) |
第14回 | 宗教の未来 宗教にかかわる私たちの能力として今日霊性というものが話題となっている。だがそれは「人間に固有のものなのかあるいは単なる幻か」の吟味を通して、宗教の新たな可能性を考える 【事前学習】当該の授業内容箇所のテキスト部分を読み難しい単語は辞書等で調べておくこと(120分) 【事後学習】「テキスト8章」の授業内容の主要テーマである「宗教的能力としての霊性の可能性」についてテキスト・ノートで再確認すること(120分) |
第15回 | 授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 【事前学習】試験に備え授業内容全体をテキスト、ノートで復習し、不明な点は参考書、辞書、ネット等で調べることで、「美学・芸術論」の各章末の課題(テキストに記載)を明確に理解しておくこと(240分) 【事後学習】(0分) |
その他
教科書 | |
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参考書 |
石浜弘道 『哲学』 弘文堂 2019年 第一版
その他授業中に紹介
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成績評価の方法 及び基準 |
全講義中難易度の高い講義に際してはリアクションペーパー等によりその理解度を確認する。また全体的な知識の理解度を定期試験で評価。総合評価は試験(70%)、リアクションペーパー内容(30%)の配点とし、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 即答できない場合はメールで回答 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス、ishihama.hiromichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
芸術や宗教の世界はその経験が重要となるので、授業で学んだことに種々の方法により直接触れ体験することが望ましい。 |