2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
教養基礎ゼミナール
「子ども」について考える
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S35D |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・文化的視点や社会的視点による子ども像を説明することができる。 ・子どもを取り巻く現代的課題について、自分なりの見解を述べることができる。 ・グループワークを通して、他者の見解を踏まえ、意見をまとめ、口頭および文章で発表することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本授業は、テーマについて受講生が調べたこと、考えたこと、体験したことなどを発表したりすることが主となります。そのため、授業の方法としては、調査・報告、グループワークやグループディスカッション、プレゼンテーションなどが中心となります。 |
履修条件 | 子どもの世界や子どもに関する諸問題に関心を持っていること。 |
授業計画
第1回 | 子どもと大人の違い:大人から見た子どもの世界、子どもから見た大人の世界 【事前学習】「子ども」に関する自分なりの関心について、予め整理しておこう。(30分) 【事後学習】子どもと大人の違いについて、受講者同士で話し合い、いくつかの観点を挙げてみよう。(30分) |
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第2回 | 子どもの遊びの世界:仕事と遊びの違い、経験と体験、時間感覚、有用性 【事前学習】「仕事(勉強)」と「遊び」の違いについて、いくつかの観点を挙げながら整理しておこう。(30分) 【事後学習】子どもの遊びの世界について、関連する資料や文献を読み、探究してみよう(30分) |
第3回 | 遊びの分析:遊びの種類と分類、ホイジンガ、カイヨワ 【事前学習】これまでの遊び体験について、場所・時間・人間関係などの観点から整理しておこう。(30分) 【事後学習】遊びの分類を踏まえて、改めて自分自身の体験を振り返ってみよう。(30分) |
第4回 | 子どもの遊び場:公園、プレイパーク、秘密基地 【事前学習】身近な子どもの「遊び場」について調べて、その現状と課題を整理しておこう。(30分) 【事後学習】子どもの遊び場に必要な要素とは何かをまとめてみよう。(30分) |
第5回 | 絵本から学ぶ子どもの世界:体験する言葉と絵の世界 【事前学習】読んだことのある「絵本」を読み返し、子どもの世界について考えてみよう。(30分) 【事後学習】いくつかの絵本を読み、子どもの世について探究してみよう。(30分) |
第6回 | ビブリオバトル:お気に入りの絵本の紹介 【事前学習】子ども向けの「絵本」を一冊選び、その魅力を伝える表現を考えてみよう。(30分) 【事後学習】プレゼンテーションを振り返って、自分の課題を明確にして、実践してみよう。(30分) |
第7回 | 子どもとおもちゃ:玩具の教育的機能 【事前学習】子ども時代に遊んだ「玩具(おもちゃ)」について振り返り、その特徴を整理しておこう。(30分) 【事後学習】玩具をてがかりに、大人の教育観についてまとめてみよう。(30分) |
第8回 | 児童文学における子どもの世界:物語の体験、ブックレポート 【事前学習】「児童文学」を一冊選び、自分が魅力を感じる箇所を紹介しよう。(30分) 【事後学習】児童文学における子ども像から発見したことをまとめてみよう。(30分) |
第9回 | 子どもの貧困:居所不明の子どもたち、児童虐待と児童養護、社会的養護 【事前学習】「子どもの貧困」とは何かを調べ、どのような課題があるのかを整理しておこう。(30分) 【事後学習】現状の課題を踏まえつつ、これからの社会のあり方について、受講者同士で議論してみよう。(30分) |
第10回 | 子どもと権利:子どもの権利条約、子どもの参画、子どもの居場所 【事前学習】「子どもの権利条約」とはどのようなものかを調べ、日本における課題を整理しておこう。(30分) 【事後学30】子どもの社会への参画について、どのような試みが必要であるのか、具体的な実践を提案してみよう。(30分) |
第11回 | 情報化社会を生きる子ども:ネット社会における人間関係の変容 【事前学習】SNSなどを活用したコミュニケーションの課題について、予め整理しておこう。(30分) 【事後学習】スマホをいつから持たせるのか、子どもに持たせるべきかどうかについて、受講者同士で議論してみよう。(30分) |
第12回 | 情報化社会の子ども文化:メディアミックス戦略、消費を誘う遊び 【事前学習】今日の「メディア」や「ビデオゲーム」にどのような課題があるのか、自分を取り巻く環境を振り返って考察してみよう。(30分) 【事後学習】子どもがメディアやゲームとどのようにかかわるべきか、受講者同士で議論してみよう。(30分) |
第13回 | レポートの検討:「子ども」に関する「問い」の設定、情報検索の方法 【事前課題】探究したいテーマについて考えてみよう。(30分) 【事後学習】情報検索しながら、レポートのテーマを決めよう。(60分) |
第14回 | レポートの作成方法:引用の仕方、議論の組み立て方 【事前学習】レポートのアウトラインを作成しておこう。(60分) |
第15回 | レポートの発表と講評:レポートの報告、相互評価 【事前学習】レポートの評価観点を自分自身で確認する。(30分) 【事後学習】相互評価や講評を踏まえながら、今後の検討課題について整理してみよう。(3分) |
その他
教科書 |
特に指定しない。必要に応じて、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行う。
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参考書 |
山名淳 『「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ―日常の「文明化」という悩みごと 』 東京学芸大学出版会 2012年
矢野智司 『意味が躍動する生とは何か―遊ぶ子どもの人間学』 世織書房 2006年
宮寺晃夫 『受難の子ども―いじめ・体罰・虐待』 一藝社 2015年
ミゲル・シカール著、松永伸司訳 『プレイ・マターズー遊び心の哲学』 フィルムアート社 2019年
その他、論点の理解を深めるための図書について適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
グループワーク等への参加・発表(50%)とレポート(50%)で評価を行う。 ※なお、レポートに関しては、最終日に解説をします。 |
質問への対応 | 講義後などに質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎:525B研究室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 15:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
・ゼミナール形式で行う授業のため、受講者数を制限しています。 ・グループ・ディスカッション、グループ・ワーク、プレゼンテーションなどの活動が中心となるため、意欲的な学生の参加を期待します。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスは変更することがあります。 |