2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
ドイツ語中級Ⅰ
エネルギー問題の過去・現在・未来 ―ドイツの決断―
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 石山 晃一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T63A |
クラス | 全学科 |
概要
学修到達目標 | ドイツ語中級のクラスです。1年間ドイツ語を学習して、面白く良くやったという学生は勿論ですが、おもしろかったけどあまりできなかったという学生も尻込みする必要はありません。比較的長く、内容のあるドイツ語テキストや会話を理解できるようになり、ドイツ語技能検定試験3級から4級程度のドイツ語テストを突破できる能力を得ること。それを学修到達目標として設定しますが、これまでのドイツ語力にさらに磨きをかけたい、もう1度学んで「実力」として身につけたいという学生等の期待にも応えられるような授業を、じっくりと展開してゆきたい。誰もが関心のあるエネルギー問題について説かれたテキストを教材に選んだ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
テキストは使用せず、その都度こちらから配布するプリントで学習してゆく。 各授業の前半は主に文法やテキスト再確認を行います。後半は、ドイツ語テキストに解説を加えて読解にじっくり取り組みます。ただ意味をとるだけでなく、日本語という言語にしっかりと翻訳する能力にも磨きをかけてゆきたい。随時ドイツ語検定試験の内容の解説とその対策を行ってゆく。 予習と復習について:それには授業内と課外、つまり自習がある。授業内での予習と復習については各回ごとに表記してあるのでそちらを参照してもらいたいので、ここでは課外学習時(自習時)の予習と復習について少し言及しておきたい。 予習(15分前後):次回の学習項目をシラバスに沿って確認し、それに対応するテキストの範囲に目を通しておくこと。 復習(30分以上):前回学習した事項を、テキスト、ノート、プリントを繰り返し繰り返し再読し、覚えるべきことは覚えてしまうこと。時間の都合上、やり残してしまった部分を、各自最後まで仕上げておくこと。 |
履修条件 | ドイツ語文法Ⅰ・Ⅱを履修してあることが望ましい。また、日本語の文法と対照するので、各自が普段母国語を意識するように。社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:エネルギー問題の過去・現在・未来 ―ドイツの決断― ドイツは環境問題に真剣に取り組んでいる環境先進国の一つです。それはドイツが、日本でいえば「高原」ほどの高い標高に位置し、国土全体が深い森で覆われているからです。環境保護とエネルギー問題は密接に関わってきます。環境問題の分野で、ドイツがみせた深い洞察力や、国を挙げてそれを政策として次々と実行してゆく、その力強さには目を見張るものがあります。 ではそもそもドイツとはどんな国であったのか。そしてこれからどこへ向かってゆこうとしているのか。ドイツの歴史的、地理的背景をまず振り返っておきたい。 *ラインマーカーを3色用意してきてほしい。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):初級ドイツ語の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
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第2回 | 再確認事項①:文法 語順と動詞人称変化、名詞の性と格 コミュニケーション 「こんにちわ」 「ありがとう」等まずは挨拶から 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第3回 | 再確認事項②:文法 名詞の種類と格変化。日本語の「が」「に」「を」と対応するドイツ語文法形式について定冠詞を中心に解説。 コミュニケーション 「いくらですか?」「何時ですか?」等数字の読み書きなどの紙媒体及び口頭による少テスト 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第4回 | 再確認事項③ 文法 前置詞について。格変化に気をつけて「その大きな木は・・・」「私は一輪の美しい花を・・・」等作って復習しよう。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第5回 | 1課:エネルギーをどうやって獲得するか。① 石炭・石油を資源とした火力発電が環境汚染の原因であることは事実であるにもかかわらず フル稼働し続けている。しかもその資源は決して無限ではない。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第6回 | 2課:エネルギーをどうやって獲得するか。② 二酸化炭素を放出して地球温暖化などの環境破壊を誘発する火力発電所で取り出される「電気」以外に、ほかに別の形態のエネルギーないのだろうか。 再確認事項:「~できる」「~するべきだ」等助動詞 紙媒体及び口頭による簡単な少テスト 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第7回 | 3課:エネルギー転換とは?① 「電気」に依存した社会から脱却しなければ、我々が次の世代に手渡さなければならないこの世界に、もはや未来はないだろう。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第8回 | 4課:エネルギー転換とは?② いち早く資源として自然の太陽光・風力を利用することに着眼したのはドイツであった。 だがその実現には高いハードルがあったことを体験したのもまたドイツであった。 再確認事項:動詞の3基本形。能動と受動の文法形式とその表現が表す機能について。紙媒体及び口頭による少テスト 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第9回 | 5課:エネルギーの主軸① 太陽光発電・風力発電による再生エネルギーの可能性もある中で、依然として電気に依存せざるおえない理由は、電気が安定して供給できるからだ。現代は昼夜を問わずエネルギーを大量消費しつづけている社会なのだ。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第10回 | 6課:エネルギーの主軸② それに対して自然エネルギーは気象に左右されるため安定供給できない。安定供給するには再生エネルギーを蓄え、都市部へと送電する、国家的なプロジェクトに国を挙げて決断し、即座に実行しなけらばならない。 再確認事項:関係代名詞。指示機能と関係文。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第11回 | 7課:バイオマスからのエネルギ- 巨大な設備がなくともエネルギーを取り出す研究にバイオマスがある。ヤシの実、麦、木材、家畜糞など生物に由来する代替エネルギーである。 ドイツ語検定試験の内容の解説とその対策 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第12回 | 8課:原子力代替の進め方① 原子力発電は、石油などの資源の乏しい国で脚光を浴びた。しかも二酸化炭素を放出しないので、環境を破壊しないとまで喧伝された。しかし我々は決して忘れてはならない事実を突き付けられたばかりだ。紙媒体及び口頭による少テスト 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第13回 | 9課:原子力代替の進め方② 我々はどこへ向かって舵を取ってゆかなければならないのか。この愛すべき地球のために。 来るべき次の世代ために。もはや選択の余地はない。 ドイツ語検定試験の内容の解説とその対策 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第14回 | 10課:小テストとその解説。1課から9課まで行った小テスト。ただしドイツ語技能検定試験3級から4級程度のテスト突破を目標にするので、これまでのエネルギー問題にはふれず、文法・聞き取りについての試験と解答及びその解説となる。 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(20分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
第15回 | エネルギー問題について補足・意見があれば自由に。 ドイツ語検定試験の内容の解説とその対策 予習(10分前後):シラバスに沿って次回学習する事項の概略とそれに対応するテキスト部分の指示。 復習(120分前後):前回の学習内容を問題の答え合わせを通して、質疑応答しながら復習してゆく。 |
その他
教科書 |
テキストは使用せず、その都度こちらから配布するプリントで学習してゆく
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参考書 |
公益財団法人 ドイツ語学文学振興会 『独検過去問題集2016年版<5級・4級・3級>』 郁文堂 2017年
ヴォルフガング シュレヒト , 木川 弘美 『よく出る分野をまとめて覚える 独検イラスト単語集2・3・4級レベル』 三修社
参考書で挙げた書籍は、ドイツ語検定用です。また、それ以外の参考書については、適時提示します。
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成績評価の方法 及び基準 |
普段の授業中の課題対応50%、授業内小テスト50%として最大100点満点の点数を算出します。 また、ドイツ語検定試験に合格した場合には考慮します。 なお、正当な理由がなく、半期間に5回以上授業を欠席した場合には、成績評価しません。 |
質問への対応 | 駿河台校舎の講師室で。それ以外は、メールにて時間を調整して適時。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎:1号館1階講師室で E-mail:ravenna@r03.itscom,net. |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 15:00 ~ 16:00 事前に授業・メール等で連絡すること。
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学生への メッセージ |
学生時代に、「自分をもっと高めたい」という向学心のある学生が一人でも多くいて、受講を希望してくれれば嬉しい限りだ。ドイツ語はあまりできなかったという学生でも尻込みすることはない。まずは気軽に顔を出してみたらどうだろうか。 |