2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)道徳教育の理論と方法 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y62B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 道徳教育の意義や原理・目的・内容について、現代社会における道徳的価値、道徳性の発達、道徳教育の歴史、いじめや情報モラルなどの課題などを関連させながら理解する。それらを踏まえて、道徳科の授業における多角的な教材研究や多様な指導方法を理解しつつ、学習指導案を作成し、模擬授業の実施と振り返りを行い、実践的な指導力を身に付ける。 ・道徳の意義や原理等を踏まえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。 ・学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
本授業では、まず道徳教育の基本的な考え方、道徳性の発達、道徳教育の歴史や現代的な課題、学習指導要領における道徳教育の位置づけなどを検討する。なお、道徳教育の内容については、毎回の授業のなかで検討する。そのうえで、道徳科の授業のあり方などを踏まえて、学習指導案の作成し、小グループなどの模擬授業を実施して振り返りを行う。また、道徳科における評価のあり方や全教育活動における道徳教育のあり方についても検討する。 |
履修条件 | ・現代教職論を修得していることが望ましい。 ・教職に就く意欲と教育問題に対する関心を持っていること。 |
授業計画
第1回 | 道徳教育の課題と意義 【事前学習】現在の道徳教育について、新聞等で調べておくこと(80分) 【事後学習】現在の道徳教育の課題についてまとめをしておくこと(160分) |
---|---|
第2回 | 道徳とは何か:現代社会と道徳 【事前学習】現代社会における道徳について、考えてくること(80分) 【事後学習】配布資料や参考図書等を活用しながら、現代社会と道徳についてまとめをしておくこと(160分) |
第3回 | 道徳教育の目標と内容:道徳科の目標と内容項目 【事前学習】学習指導要領解説を読み、目標と内容について、予め整理しておくこと(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえて、道徳教育の目標と内容についてまとめをしておくこと(160分) |
第4回 | 道徳性の発達理論:フロイト・ピアジェ・コールバーグ 【事前学習】コールバーグについて、図書館等を活用しながら、予め整理しておくこと(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえて、道徳性の発達理論についてまとめをしておくこと(160分) |
第5回 | 道徳教育の歴史:戦前と戦後道徳教育 【事前学習】日本における教育の歴史について復習しておくこと(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえて、道徳教育の歴史についてまとめをしておくこと(160分) |
第6回 | 道徳教育における計画:全体計画・年間指導計画 【事前学習】学習指導要領解説を読み、指導計画の作成について、予め整理しておくこと(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえ、指導計画の作成についてまとめをおくこと(160分) |
第7回 | 道徳教育における教材:教材の活用、多角的教材研究法 【事前学習】道徳科の教科書や『私たちの道徳』を読み、様々な考えをめぐらしてみること(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえ、教材研究に取り組むこと(160分) |
第8回 | 道徳教育の現代的課題:いじめ、生命倫理、情報モラルなど 【事前学習】「生命倫理」について調べて、自分なりに考えてみること(80分) 【事後学習】配布資料を踏まえ、現代的課題についてさらに考察を深めること(160分) |
第9回 | 道徳科の指導方法(1):従来の方法 【事前学習】自分が受けてきた道徳の授業について振り返っておくこと(80分) 【事後学習】これまでの道徳の授業に関する課題についてまとめをしておくこと(160分) |
第10回 | 道徳科の指導方法(2):新しい方法 【事前学習】学習指導要領解説を読み、「問題解決的な学習」について、予め整理しておくこと(80分) 【事後学習】新たな授業の方法についてまとめをしていくこと(160分) |
第11回 | 道徳科の学習指導案(1):授業のねらいと学習指導過程 【事前学習】教育委員会のホームページなどから学習指導案を探し、内容の検討を行うこと(80分) 【事後学習】自分でテーマを設定し、教材研究に取り組むこと(160分) |
第12回 | 道徳科の学習指導案(2):多様な指導方法 【事前学習】学習指導案について構想してくること(120分) 【事後学習】学習指導案を作成すること(120分) |
第13回 | 道徳科の模擬授業の実施と振り返り:授業実践における工夫と授業改善 【事前学習】模擬授業の準備をしてくること(180分) 【事後学習】模擬授業の振り返りをすること(60分) |
第14回 | 道徳教育における評価:課題と方法 【事前学習】学習指導要領解説を読み、評価のあり方について、予め整理しておくこと(80分) 【事後学習】配布資料等を踏まえ、評価に関するまとめをしておくこと(160分) |
第15回 | 理解度確認試験及び解説 【事前学習】これまでの学習内容を復習しておくこと(120分) 【事後学習】理解度確認試験で理解できていなかった部分を復習しておくこと(120分) |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』
教科書については、文部科学省のホームぺージでも公開されている。
毎回、資料を配布し、これをもとに授業を行う。
|
---|---|
参考書 |
小笠原喜康・朝倉徹編 『哲学する道徳:現実社会を捉え直す授業づくりの新提案』 東海大学出版部 2017年
羽田積男・関川悦雄編 『道徳教育の理論と方法』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2016年
|
成績評価の方法 及び基準 |
授業への取り組み・リアクション・ペーパー・レポートなどの課題(30%)、学習指導案作成(20%)、試験(50%)で総合的に評価する。 やむをえない事情により欠席する場合は、欠席届を必ず提出すること。 欠席が3分の1以上の場合は、単位は原則として認めない。 ※課題については、後日解説をする。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理し授業終了後に質問すること。 |
研究室又は 連絡先 |
授業内で指示する。 |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 教職課程室(S605)
|
学生への メッセージ |
・教職に対する熱意と使命感および責任感を持って、授業に臨んでください。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスは変更することがある。 ・学んでいる人の権利を保障するため、私語その他迷惑行為は禁止する。 |