2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)現代教職論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y64C |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・我が国における今日の学校教育や教職の社会的意義を理解する。 ・教育の動向を踏まえ、今日の教員に求められる役割や資質能力を理解する。 ・教員の職務内容の全体像や教員に課せられる服務上・身分上の義務を理解する。 ・学校の担う役割が拡大・多様化する中で、学校が内外の専門家等と連携・分担して対応する必要性について理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は基本的にはスライドと板書を併用した講義の形態で行なうが、グループワークやグループディスカッション等を取り入れるので、積極的に参加することを望む。また、リアクション・ペーパーも活用する。 |
履修条件 | 教員の免許状取得のための必修科目 |
授業計画
第1回 | 現代教職論を学ぶに当たって:これまでの教育経験を振り返り、教師像について考える 【事前学習】シラバスを読み、わからない用語などを調べながら、授業内容を大まかに把握しておくこと。また、これまでの学校教育における経験を振り返り、自分がイメージする教師像を整理しておくこと。(120分) 【事後学習】授業時の説明や受講者同士で話し合いながら、「なぜ教師を目指すのか」を改めて考える。(120分) |
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第2回 | 教職とは何か:公教育の目的と教職の社会的意義 【事前学習】教科書の第1章を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教職の社会的意義とは何かについて考える。(120分) |
第3回 | 教師観の歴史的変遷:聖職者論、労働者論、専門職論、今日の教員に求められる役割 【事前学習】教科書の第2章を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教師観の違いを歴史的な視点からまとめ、自分の教師像と関連させて考える。(120分) |
第4回 | 教員養成制度の変遷:師範学校、戦後の教員養成制度、教員免許制度の改革 【事前学習】教科書の第3章を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教員養成の歴史についてまとめ、教職課程とは何かについて考える。(120分) |
第5回 | 教員の身分と服務(1):教員の身分保障、身分上・服務上の義務 【事前学習】教科書の第4章第1節~第3節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】公立学校の教員の服務について、具体的な事例と関連させながら考える。(120分) |
第6回 | 教員の身分と服務(2)懲戒・分限処分、体罰と懲戒の区別について、勤労条件 【事前学習】教科書の第4章第4節~第5節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】体罰の問題についてまとめ、体罰によらない教育のためには何が必要であるかを考える。(120分) |
第7回 | 教員の役割と仕事(1):学習指導、生徒指導、学級経営 【事前学習】教科書の92頁~103頁を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教師の仕事についてまとめ、自分自身が取り組むべき課題について考える。(120分) |
第8回 | 教員の役割と仕事(2):校務分掌、学校経営、保護者や地域社会とのかかわり 【事前学習】教科書の103頁~114頁を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】コミュニティ・スクールの実践事例を調べ、その特徴と課題について考える。(120分) |
第9回 | 教員の資質・能力:教師の専門性、今日の教員に求められる基本的な資質能力 【事前学習】教科書の第8章第1節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】今日求められる教師の資質・能力についてまとめ、自分自身が取り組むべき課題について考える。(120分) |
第10回 | 教員の研修:研修の意義、研修の種類と形態 【事前学習】教科書の第8章第2節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教師の研修制度についてまとめ、どのような研修が必要なのかを考える。(120分) |
第11回 | 学び続ける教師:教師として生きることの意味、反省的実践家としての教師 【事前学習】自分が受けてきた授業のスタイルや内容と現在の授業のスタイルや内容(アクティブ・ラーニングなど)との違いを整理しておくこと。(120分) 【事後学習】授業時に紹介する書籍などを参照しながら、学び続ける教師像について考える。(120分) |
第12回 | 教員の多忙化とメンタルヘルス:職務の多忙化、複雑化・多様化する課題、同僚性の構築 【事前学習】教科書の第7章を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教師の多忙感や負担感をもたらす要因についてまとめ、どのように解決していくのかを考える。(120分) |
第13回 | チームとしての学校:多様な専門性を持つ人材との連携・分担、チームとして組織的対応 【事前学習】教科書の第8章第3節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事前学習】「チーム学校」の特徴についてまとめ、連携や組織のあり方について考える。(120分) |
第14回 | 教職の職業的特徴:他の職業との比較、教職への進路選択 【事前学習】教科書の第10章第1節を読み、理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】教職の職業的特徴についてまとめ、自分自身が教職に就くための課題について考える。(120分) |
第15回 | 理解度確認試験及び解説 【事前学習】これまでの授業内容を整理し、理解の不十分な点は教科書を読み直したり、調べたりすること。(120分) 【事後学習】理解度確認試験で十分に理解できなかった部分を復習する。(120分) |
その他
教科書 |
『教職概論』 佐藤晴雄 学陽書房 2018年 第5次改訂版
※「第5次改訂版」であることを確認して購入すること。
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参考書 |
羽田積男・関川悦雄 『現代教職論』 弘文堂 2016年
古橋和夫編 『新訂 教職入門-未来の教師に向けて-』 萌文書林 2018年
※その他、参考となる書籍や文献資料については授業内で紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
評価の基準:教職の意義、教員の役割、職務内容などの基本的な内容に関する理解を最終試験で評価するが、授業への取り組み・リフレクション・ペーパー・小レポートなどの課題(45%)、最終試験(55%)で総合的に評価する。 なお、小レポートについては後日解説をする。 やむをえない事情により欠席する場合は、欠席届を必ず提出すること。 欠席が3分の1以上の場合は、単位は原則として認めない。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理し授業終了後に質問すること。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎:教職課程室(S605) |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 12:20 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
・教職に対する熱意と使命感および責任感を持って、授業に臨んでください。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスは変更することがある。 ・学んでいる人の権利を保障するため、私語その他迷惑行為は禁止する。 |