2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 | 土質力学特論Ⅳ | ||
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 福島 伸二 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A45C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義は地盤力学を応用して軟弱地盤で生じる各種の問題(沈下・破壊・液状化など)を解決する地盤改良技術とその改良原理の地盤力学的意味を学ぶものである. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義は教科書を用いた板書を中心に実施する.講義では,理解度を深めるためにレポート課題を課し,提出時に内容を発表してもらうことがある. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部で地盤力学を履修していること. |
授業計画
第1回 | 軟弱地盤の形成過程の概要と,軟弱地盤で生じる問題と軟弱地盤対策工法における計画・調査・設計の基本的考え方について学ぶ |
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第2回 | 軟弱地盤改良のための軟弱地盤設計(安定と沈下対策)と計測管理の基本的考え方について学ぶ |
第3回 | 表層改良工法:地盤表層部を対象とした置換工法や排水工法などの概要と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第4回 | 圧密促進工法1:軟弱地盤の圧密沈下現象の概要と,圧密沈下対策工法の原理を学ぶ |
第5回 | 圧密促進工法2:載荷重工法であるプレロード工法,サーチャージ工法の概要(両工法間における圧密状態の相違)と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第6回 | 圧密促進工法3:バーチカルドレーン工法,真空圧密工法の概要と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第7回 | 締固め工法:サンドコンパクション工法(砂地盤では液状化対策、粘性土地盤では補強),重錘落下工法の概要と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第8回 | 固化工法1:表層固化改良工法,中層固化改良工法の概要と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第9回 | 固化工法2:深層混合固化工法のうち,低改良率の杭式改良を対象とした複合地盤的設計法,高改良率のブロック式改良を対象とした構造物的設計法,深層混合固化工法全般の施工法の基本事項について学ぶ |
第10回 | 固結工法3:薬液注入工法(グラウト)と高圧噴射撹拌工法(ジェットグラウト)の概要と設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第11回 | 盛土対策工法1:補強盛土工法の基本原理と,補強盛土工法と補強盛土壁工法の区分とそれに応じた設計法,および地山補強土工法の設計法の基本的考え方、施工法の概要について学ぶ |
第12回 | 盛土対策工法2:軽量盛土工法のうちのEPS工法と気泡混合軽量土工法の概要とそれらの設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第13回 | 液状化対策工法1:液状化のメカニズムと,液状化が発生しやすい地盤条件,液状化発生の判定法の概要と適用性について学ぶ |
第14回 | 液状化対策工法2:代表的な液状化対策工法(締固め系,固化系,排水系)の概要とその土質力学的原理に応じた設計・施工法の基本事項を学ぶ |
第15回 | 平常試験(既述式)の実施とその解説を行う |
その他
教科書 |
地盤工学会編:地盤改良の調査・設計と施工, -戸建住宅から人工島まで-, 地盤工学会, 2013.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要に応じて紹介する
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成績評価の方法 及び基準 |
課題レポートと平常試験(記述式)により評価し,その配分構成は50:50とする |
質問への対応 | 講義中に対応する |
研究室又は 連絡先 |
重村先生:御茶ノ水校舎タワースコラ(新棟) 11階 S1109室e-mail:sigemura@civil.cst.nihon-u.ac.jp tel:03-3259-0675 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
建設工事では軟弱地盤に遭遇する機会が多く,そこではすべり破壊や圧密沈下などに関する対策工が求められるので,各種の地盤改良工法とその改良原理や設計・施工法の基本的事項を学んで欲しい. |