2020年 大学院理工学研究科 シラバス - まちづくり工学専攻
設置情報
科目名 |
都市デザイン特論
ウォーターフロント開発と都市デザイン
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設置学科 | まちづくり工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 横内 憲久 | 履修期 | 後期 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 木曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E33B E46A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市デザインの重要な要素は、計画対象地域(まち)でどのような生活を営ませたいか、また、それにはどのような空間があるべきかを検討することである。そのためには、歴史や文化、さらにそれをならしめた地形や気候、慣習、賦存する建設材料等を知る必要がある。また、空間づくりには、既往の有名無名の都市デザインをしっかり学び、どこにデザインの要点があるかを把握することが重要となる。 本講義では、各地のウォーターフロントの都市デザインがいかなる要点を有しているかを解析し、それによって解析力と創造性の能力を得ることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義は、原則として、毎回講義資料を配布し、パワーポイントと板書を利用した座学形式で行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
都市計画や都市デザイン、ウォーターフロント計画を学んでいることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ■本講義の構成と概要 なぜウォーターフロント開発なのか/都市デザインとウォーターフロント開発の関連/授業の全体構成 [事前学習]わが国のウォーターフロント(以下、WF)開発について、関連書物等に目を通しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で配布した資料を読み返し、疑問点がないようにしておくこと(2時間) |
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第2回 | ■北米のウォーターフロント開発の台頭と要因 北米(主にアメリカ・カナダ)に起こったWF開発(港湾再開発)の仕組みと要因/物流革命(コンテナ)とWF開発の関連 [事前学習]北米のWF開発の内容を書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本授業で行った、WF開発の台頭した背景を復習しておくこと(2時間) |
第3回 | ■ウォーターフロント開発と日本の港湾の変遷 近代以降の港湾政策/戦後の国土計画と港湾の変遷 [事前学習]我が国の国土計画(主に全総)を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本授業で行った、港湾政策とそれが都市に与えた影響を復習しておくこと(2時間) |
第4回 | ■港湾政策の大変革としての「21世紀の港湾」 「21世紀の港湾」の内容と画期的な要素/具体的WF開発としてのポートルネッサンス21の評価 [事前学習]「21世紀の港湾」の内容を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行ったポールネの評価を復習しておくこと(2時間) |
第5回 | ■北米と日本の港湾及びウォーターフロント開発のまとめ 北米と日本の港湾政策の共通点と相違点/国連海洋法条約の沿岸域と港湾の位置づけ [事前学習]これまでの港湾関連の復習と海洋法制を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、北米と日本のWF開発の違い等を復習しておくこと(2時間) |
第6回 | ■都市のウォーターフロント開発のデザインと計画の考え方 WF開発とは何か/WF及びWF開発の定義/WFの利用の変遷 [事前学習]現在のWFとはどのようなことか、その計画・開発の歴史の変遷を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロント開発等について復習しておくこと(2時間) |
第7回 | ■ウォーターフロント開発の台頭とその要因 海上都市計画の変遷/ウォーターフロント開発台頭の要因 [事前学習]なぜウォーターフロント開発が世界的に台頭したかを関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロント開発台頭の要因を復習しておくこと(2時間) |
第8回 | ■ウォーターフロント開発の適正状況 沿岸中心都市と陸域中心都市/開発の波及の重要性 [事前学習]ウォーターフロント開発の開発状況を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、沿岸中心都市と陸域中心都市の違いと重要性を復習しておくこと(2時間) |
第9回 | ■ウォーターフロントの特性 開発者側からみたウォーターフロントの特性/利用者側からみたウォーターフロントの特性 [事前学習]ウォーターフロント開発の利用特性を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロントの特性の相違を復習しておくこと(2時間) |
第10回 | ■ウォーターフロント開発成功の要件① ウォーターフロント計画の基本理念/成功の要件①立地的要件 [事前学習]ウォーターフロント開発の共通した成功の要件を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロント開発の成功を収めるであろう立地的要件を復習しておくこと(2時間) |
第11回 | ■ウォーターフロント開発成功の要件②戦略的要件 [事前学習]ウォーターフロント開発の共通した成功の要件を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロント開発の成功を収めるであろう戦略的要件を復習しておくこと(2時間) |
第12回 | ■ウォーターフロント開発に関わる政策等 みなとまちづくり/みなとオアシス/みなとまちづくりマイスター/ミズベリング [事前学習]現在行われているWF開発の政策等を関連連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、政策等を復習しておくこと(2時間) |
第13回 | ■ウォーターフロントの法制度 都市計画法と港湾法/杭式建築と浮体式建築の法制度 [事前学習]ウォーターフロントに関わる法制度等を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、ウォーターフロント計画のための関連法制度を復習しておくこと(2時間) |
第14回 | ■ウォーターフロント開発のあり方(コンパクトシティの推進) WF開発のみなとまちづくりの新たなあり方のひとつとして、臨港地区と立地適正計画の融合の提案 [事前学習]喫緊の都市問題とその解決方策等を関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った、融合制度を復習しておくこと(2時間) |
第15回 | ■まとめ WFとは/都市デザインの考慮点/都市デザインの系譜とウォーターフロント/ウォーターフロントの法制度/今後のウォーターフロントにおける都市デザイン等 [事前学習]これまで行った本講義の内容をこれまで配付されたレジメ等をはじめ関連書物等で理解しておくこと(2時間) [事後学習]本講義で行った内容やストーリー展開を、自分の修士研究に当てはめてを再考すること(2時間) |
その他
教科書 |
毎回の授業時に当日の内容をプリントしたコピーを配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
参考書等は授業中に伝える。
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成績評価の方法 及び基準 |
概ね授業態度(質疑応答など)20%、レポート80%とする。 |
質問への対応 | 質問は、授業中またはe-mailで受け付ける。回答は原則として、直近の授業で行う。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先;日本大学理工学部まちづくり工学科事務室 メールアドレス;yokouchi.norihisa@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
本講義担当者は、日本で”ウォーターフロント”という言葉を、1975年に初めて著書として著わした。ウォーターフロント計画とは何かを発案者から直接聞き理解を深めてもらいたい。 |