2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 流体工学特論Ⅲ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 鈴木 康方 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F33A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 流体機械の基礎となるポテンシャル理論,翼理論や揚力論について説明ができ,この分野の各種係数の算出と評価ができる.流体計測法が説明でき,空力特性の評価ができる.空力騒音の理論が説明でき,空力騒音の評価ができる. |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書を併用し,必要に応じてプリントを配布して講義を進める. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部の流れの力学I〜Ⅲ,流体工学I,Ⅱを修得していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 流体工学特論Ⅲの意味,方法. |
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第2回 | 揚力の理論1 ・複素関数論の基礎 ・複素速度ポテンシャル ・一様流,湧出し・吸込み,渦糸,二重湧出し |
第3回 | 揚力の理論2 ・円柱周りの流れ ・円柱が流れから受ける力 ・平板に作用する揚力 ・ジューコフスキー変換,出発渦 |
第4回 | 3次元翼の理論1 ・渦の基本的性質 ・揚力線理論 |
第5回 | 3次元翼の理論2 ・楕円翼,3次元翼 ・翼型,空力係数 |
第6回 | 流体機械1 ・運動量理論 ・翼素理論 ・羽根車の作用 |
第7回 | 流体機械2 ・速度三角形とオイラーヘッド ・羽根車の形式 ・遠心羽根車と軸流羽根車 |
第8回 | 流体機械3 ・流体機械の相似則 ・性能曲線,抵抗曲線 ・旋回失速,サージング,キャビテーション |
第9回 | 流体計測1 ・圧力計測(マノメータ,非定常圧力センサ,静圧変動プローブなど) |
第10回 | 流体計測2 ・流速計測 (ピトー管,熱線流速計,LDV, PIV) |
第11回 | 流体計測3 ・流れの可視化 ・風洞試験法 |
第12回 | 空力騒音の分類と基礎方程式1 ・ジェット騒音とLighthill方程式,次元解析 ・固体壁がある場合の騒音とLighthill-Curleの式 |
第13回 | 空力騒音の分類と基礎方程式2 ・渦音理論とHoweの式 ・空力騒音の相似則 ・狭帯域音,広帯域音,共鳴音の特性 |
第14回 | 空力騒音の数値解析手法の基礎 ・空力音源の解析 ・音響解析 |
第15回 | 最終課題の説明 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
小池勝 『流体機械工学』 機械系教科書シリーズ コロナ社 2018年 第5版
鈴木康方,関谷直樹,彭國義,松島均,沖田浩平 『流体力学』 機械系コアテキストシリーズ コロナ社 2018年 第1版
ターボ機械協会 『ターボ機械ー入門編ー』 日本工業出版 1999年 第8版
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成績評価の方法 及び基準 |
課題60%以上で合格。 |
質問への対応 | 随時受け付けます.メールでの質問や面会予約も可能です. |
研究室又は 連絡先 |
研究室:タワー・スコラ S1719室, Tel/fax: 03-3259-0738 mail:授業中に指示します. |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:10 ~ 13:20 タワー・スコラ S1719室
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学生への メッセージ |
難解な理論や数式もありますが,学部で修得した流体力学の復習をきちんと行って頑張ってください. |