2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 精密機械工学専攻
設置情報
科目名 | 精密計測特論Ⅱ | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 精密機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 清水 雅夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G14B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 精密計測特論Ⅰに引き続き、画像を使った精密計測技術とその背景にある技術について理解する。フーリエ変換を利用した画像処理、ステレオビジョンによる距離計測の基本となる画像間の位置合わせ技術、画像認識などに関して理解する。さらに、CG-ARTS協会の画像処理エンジニア検定(エキスパート級)合格を目指し、関連技術を理解する。また、課題に対する文献資料などの調査方法、効果的な課題の発表方法を実践して学ぶ。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
各種の実演と演習を交えたパワーポイントと板書による講義。画像処理エンジニア検定の過去問のプリント。グループでの課題調査と調査内容に関する解説、課題発表。 メーカーでの光学器機設計と電子器機設計の実務経験、またコンピュータビジョン分野での多数の学会発表などをもとに、単にテキストを説明するだけではなく、現実世界での使用を前提とした説明を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
精密計測特論Ⅰを履修済みのこと。 必修科目の他、光工学、電気・電子計測、工学解析の方法Ⅰ・Ⅱを履修していることがきわめて望ましい。 |
授業計画
第1回 | 精密計測、特に画像を用いた計測に関する諸説明。 シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事前学習】『ディジタル画像処理』11章までと14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(210分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』11章までと14章を読み、授業の内容を確認する。(30分) |
---|---|
第2回 | 画像のフーリエ変換 【事前学習】『ディジタル画像処理』6章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』6章を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第3回 | 画像の復元と再構成 【事前学習】『ディジタル画像処理』7章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』7章を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第4回 | 2値画像処理 【事前学習】『ディジタル画像処理』9章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』9章を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第5回 | 画像符号化 【事前学習】『ディジタル画像処理』16章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』16章を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第6回 | パターン認識 【事前学習】『ディジタル画像処理』12章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』12章を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第7回 | 平常試験と解説 【事前学習】『ディジタル画像処理』を読み、疑問点を質問できるように準備する。(120分) 【事後学習】『ディジタル画像処理』を読み、授業の内容を確認する。(120分) |
第8回 | ステレオビジョンに関する文献資料の調査・解説(1) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第9回 | ステレオビジョンに関する文献資料の調査・解説(2) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第10回 | ステレオビジョンに関する文献資料の調査・解説(3) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第11回 | 画像間の位置合わせに関する文献資料の調査・解説(1) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第12回 | 画像間の位置合わせに関する文献資料の調査・解説(2) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第13回 | 画像間の位置合わせに関する文献資料の調査・解説(3) 【事前学習】『ディジタル画像処理』14章を読み、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論して、疑問点を見いだし、さらにその疑問点を調査する。(180分) |
第14回 | 効果的な発表方法 【事前学習】リテラシなどで習得したパワーポイントの利用方法を復習する。利用方法について、疑問点を質問できるように準備する。(60分) 【事後学習】課題を学生同士で議論してパワーポイントでの発表資料を作成し、説明不足な点を見いだし、さらにそれを改善する。(180分) |
第15回 | 課題発表 【事前学習】課題を学生同士で議論してパワーポイントでの発表資料を作成し、説明不足な点を見いだし、さらにそれを改善する。(240分) |
その他
教科書 |
奥富・清水 他 『改訂第二版 ディジタル画像処理』 CG-ARTS協会 2020年
2015年に発行した改訂新版を5年ぶりに改訂し、2020年2月末に発行した[改訂第2版]「ディジタル画像処理」を使用する。
本書は、初版に引き続き、広範な画像処理関連技術を体系的にまとめることと、初学者にとって直感的に理解しやすい解説を試みたテキストである。フルカラー印刷による豊富な図解や、わかりやすい処理結果を、数多く掲載している。
この「ディジタル画像処理」は、基礎から最新の画像処理とコンピュータビジョンまで、実務でも十分に使用できるテキストである。
なお、販売経路の都合で、巌翠堂の店頭販売は行わない。各自が巌翠堂などに注文すること。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『画像処理エンジニア検定 公式問題集』 CG-ARTS協会
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(40%)と課題発表(60%)で評価する。ただし、画像処理エンジニア検定(後期日程)エキスパート級合格者は、成績を別途に高評価する。特別な理由がない限り、欠席3回以上のときには不合格とする。 |
質問への対応 | 授業終了後または研究室で。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 7号館3階732A室 Email: shimizu.masao@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:30 ~ 13:30 7号館3階732A室
|
学生への メッセージ |
精密な計測を行うための技術の1つとして、画像処理を取り上げる。身近なのによくわかっていなかったことが多いと思う。実例を多く紹介するように努める。 |