令和6年12月3日,第68回日本大学理工学部学術講演会が開催されます。本年度の講演会では,16の専門部会において約480件の発表が予定されており,学科や専攻を超えた研究成果の発表と活発な議論が行われることを期待しております。
本年度は,理工学部学術賞受賞者による記念講演ならびに学部横断プロジェクトの成果報告という2つの特別セッションが設けられております。
学術賞記念講演(特別セッションS1)では,まちづくり工学科の西山孝樹先生による「『徳川実紀』にみる一連の社会基盤施設整備に関する研究」と題したご講演が,F2都市・交通計画部会(第3セッション)で行われます。また,量子科学研究所の行方直人先生による「通信波長帯光子検出技術とそれを用いた量子光技術の研究開発」と題したご講演が,O物理系部会(第1セッション)で予定されております。
さらに,日本大学災害研究ソサイエティ(NUDS)が進める災害研究プロジェクトに関連し,日本大学特別研究(研究代表:浅井朋彦(物理学科))に採択された課題やその関連研究の成果・進捗報告が特別セッションS2にて行われます。参加者の皆さまには,これらの活動をご覧いただき,15の学部が連携して取り組むプロジェクト研究について知っていただければ幸いです。
また,学部生や大学院生による優秀な発表については,例年同様,優秀発表賞を授与し,表彰いたします。学生・院生のみなさんも,一人の研究者であるとの自覚を持ち,自信を持って発表できるように,得られた研究成果をしっかり自分のものにしてください。さらに今回の発表を糧に,国内外の学会や研究会に活躍の場を広げていただけることを期待しております。
最後に,本学術講演会の開催にあたり,多大なるご尽力を賜りました実行委員会の先生方ならびに事務局の皆様に深く感謝申し上げます。本講演会が,多くの方々のご参加を得て学科を超えた活発な議論が交わされ,新たな学際的研究の芽が生まれる場となることを願っております。
理工学部学術講演会実行委員会委員長
浅井 朋彦