2019年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 電気計測Ⅰ | ||
---|---|---|---|
設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 田邊 一夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E13M |
クラス | |||
学科ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ●電気計測 I ,II は電気磁気学および回路理論で学ぶ電気電子系の基礎知識と電気あるいは物理実験で測定する電気量の関連を知るために重要な科目である。 ●電気計測 I では,測定の基礎,種類,不確かさ(誤差),統計処理法及び測定器の原理を学ぶ。そのうえで,電圧,電流,抵抗などの測定方法を学習する。これにより, (1)測定とは何かが理解できる。 (2)電圧,電流,抵抗などの測定原理を理解し,説明することができる。 (3)電圧,電流,抵抗などの測定技術を用いることができる。 (4)測定対象を適切に表現することができる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
●基本的には教科書に沿って講義を進めるが,一部は配布するプリントによる。 ●板書とパワーポイントを併用した講義を主とするが,演習あるいは自己学習課題(宿題)を交えながら進める。自己学習課題(宿題)は,事後学習の一環として解き,提出すること。 ●演習により実際の場面に適用できる力を養う。また,自己学習課題を解くことで理解を深める。 |
履修条件 | 微分,積分,三角関数,複素数に不安のある学生は,復習しておくこと。パワーアップセンターを利用するのも良い。 |
授業計画
第1回 | 【ガイダンス】講義の概要 (電気計測とは,電気計測 I・II の相互の関連性) 【事前学習】世界における最近の計測にまつわるエポック,発見,ニュースから「計測とわれわれの生活」とのかかわりを200字以内にまとめること。(120分)。 【事後学習】ガイダンス時間中に勉強したことについて復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
---|---|
第2回 | 【講義】教科書1.1節「測定一般」,1.2節「測定法の種類」において,計測とは,またその基本姿勢について学ぶ。また教科書1.3節「誤差」において,測定の誤差と補正,誤差の原因,統計処理について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第3回 | 【講義】教科書1.3節「誤差」において,近以計算,伝搬の法則,有効数字,不確かさについて学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第4回 | 【講義】教科書2.1節「単位と標準」,2.2節「単位の実現」 において,SI単位,標準について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第5回 | 【講義】教科書3.1節「指示計器一般」において,計器の種類,計器の基本的な構成などについて学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第6回 | 【講義】教科書3.2節「可動コイル計器」において,その原理,電流計について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。再来週の理解度確認試験(中間)に備えること。 |
第7回 | 【講義】教科書3.2節「可動コイル計器」において,負荷効果,電圧計について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。次週の理解度確認試験(中間)に備えること。 |
第8回 | 【理解度確認試験】理解度確認試験及び解説(中間) 【事前学習】教科書1.1~3.2節を復習し,理解度確認試験(中間)に備えること(120分)。 【事後学習】理解度確認テスト問題について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第9回 | 【講義】教科書3.3節「他の指示計器」,3.4節「積算計器」において,可動コイル計器以外に広く用いられてきた計器について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第10回 | 【講義】教科書4.1節「電位差計法」において,電位差計法よる電圧 ・ 電流の測定について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第11回 | 【講義】教科書4.1節「特殊な電圧 ・ 電流測定法 」において,電位差計法以外に広く用いられてきた電圧 ・ 電流の測定について学ぶ。また教科書4.4節「電圧・電流などの比をつくる回路 」において,電圧 ・ 電流の測定に重要な変流器,コンデンサ分圧器ついて学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第12回 | 【講義】教科書5.1節「抵抗器」において,導体・半導体・絶縁体の区別,抵抗率と抵抗の関係,その種類について学ぶ。また5.2節「抵抗の測定」において,テスター回路,ブリッジについて学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。再来週の理解度確認試験に備えること。 |
第13回 | 【講義】教科書5.3節「低抵抗の測定」,5.4節「高抵抗の測定」において,中抵抗以外の抵抗の測定法について学ぶ。 【事前学習】教科書の当該箇所を読んで分からないところ等を質問できるよう整理しておくこと(120分)。 【事後学習】勉強した重要項目について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。次週の理解度確認試験に備えること。 |
第14回 | 【理解度確認試験】理解度確認試験及び解説(期末) 【事前学習】教科書3.2節以降で学んだ事柄を復習し,理解度確認テストに備えること(120分)。 【事後学習】理解度確認テスト問題について復習あるいは学生間で議論し発表できるようにしておくこと(120分)。 |
第15回 | 【講義および演習】本学期に学んだ内容について復習,確認するとともに演習を行う。 【事前学習】本学期に学んだ事柄を復習すること(120分)。 【事後学習】演習問題を復習すること(120分)。 |
その他
教科書 |
菅野允 『改訂 電磁気計測』 コロナ社 1982年 第12版
教科書の内容は実験レポートなどの作成に利用できるので熟読すること。
|
---|---|
参考書 |
『電磁気計測演習』 菅野允 コロナ社 1985年 第1版
例題,問題が豊富である。また巻の後部には,電磁気現象の平易な解説がある。初めて計測を勉強する大学1-2年の学生にとっても,これらを解くあるいは熟読することによって,電磁気現象ならびに計測に対するより深い理解が得られはずであり,推奨する。
|
成績評価の方法 及び基準 |
出席が総授業回数の3/5に満たない場合は、履修放棄として扱い学業成績の査定は行わない。 理解度確認試験(80%) 学習態度,自己学習課題などにより評価する(20%) |
質問への対応 | 随時,教室および研究室 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:9号館1階916F室 メールアドレス:tanabe.kazuo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 9号館1階916F室。担当は田邊。
|
学生への メッセージ |
本講義では電気計測の基礎を学習するので,例えば基礎電気電子実験,応用物理実験Ⅰ,Ⅱの内容が理解できるようになる。また実験レポートのデータ整理に役立つ。 |