100th LOGO

NU CST 100TH 1920>>2020

「ことづくり」のための「ものづくり」を担う理工学部の創立100周年のために、新しいロゴマークをつくりました。ロゴマークのデザインは野老朝雄さんによるものです。野老さんは、東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムのデザインを手がけたアーティストです。このロゴマークからは、平面的でありながらも立体的なかたちが浮かび上がり、同時に、幾何学的でありながらも有機的な桜のかたちが浮かび上がります。そのことにより、このロゴマークは、「もの」から「こと」を浮かび上がらせる理工学部を現すものになるでしょう。そしてまた、楕円が集まることで、さまざまなかたちをつくるこのロゴは、理工学部の多様な学科の集まりが生み出す教育と研究の姿を表します。

老朝雄さんからのメッセージ

理工学部創設100周年ロゴマークを考えるにあたり、理工学部の「理」と「工」ということばに着目しました。理とは、ことわりとも読まれ、ものごとの筋道を意味します。工とは、ものをつくる巧みな技を意味します。その理と工が合わさった理工学部では、理論を背景に持つものづくりが目指され、その「もの」によって、これからの「こと」が生み出されていくでしょう。

そこで、このロゴマークには、理論を背景に持ったデザインがふさわしいと考え、幾何学的な操作によって、日本大学を象徴する有機的な桜のかたちが浮かび上がるものとしました。規則性を持ったデザインでありながら、そこから豊かなイメージが立ち上がる創立100周年ロゴマークは、これからの社会をつくる技術を生み出す理工学部を表すものとなることを期待しています。

野老 朝雄Asao TOKOLO

1969年東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。2001年9月11日より「繋げる事」をテーマに紋様の制作を始め、美術、建築、デザインの境界領域で活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいて定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行っている。
主な作品に、大名古屋ビルヂング下層部ファサードガラスパターン、東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレム、大手町パークビルディングのための屋外彫刻作品などがある。
2016年~ 東京大学工学部非常勤講師、東京造形大学客員教授 2017年~ 筑波大学非常勤講師

100周年記念ロゴマークによる工作

100周年記念ロゴマークのデザインは、菱形30面体とよばれる立体の2次元投影図が基となっています。そして、菱形30面体を構成する菱形は、対角線の長さの比が黄金比になっています。複雑に見えますが、根気よく編み込んでいけば立体が完成します。動画でもつくり方をわかりやすく解説していますので、参考にしながらぜひ挑戦してみてください。

菱形30面体完成版