日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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活躍する卒業生

活躍する女性たちの新たなロールモデルになっていきたい。東日本旅客鉄道株式会社 鳴海 友香 土木工学科 2005年度卒業

東京駅丸の内駅前広場整備東京都と連携し、「丸の内中央広場」と「交通広場」を整備。
象徴的な都市景観を創出。

東京駅山手線・京浜東北線可動式ホーム柵整備駅改良工事と合わせて整備し、
弊社として初めて4線同時でのホームドアの供用を開始。

JR東日本の総合エンジニアリング部門である東京建設プロジェクトマネジメントオフィスに所属し、首都圏を中心に様々なエリアの駅・鉄道施設の新設や大規模改良を行っています。近年携わったのは、東京駅丸の内駅前広場の整備や、東京駅山手線・京浜東北線可動式ホーム柵の整備などです。いずれも公益性の高い工事であり、苦労して協議・調整した内容が形となり、実際にご利用いただけるようになったときには大きな喜びを感じました。「便利になった」「キレイになった」といった声も励みになりました。また計画から設計、工事に到るまで長期間に及ぶプロジェクトが多い中、仲間たちとバトンをつなぎながら進めていけることも、この仕事のやりがいの一つです。
そうして日々取り組む仕事の中にも、理工学部で得たものが役立っています。例えば設計計算書の確認や直轄設計を行う際には、土木工学の基本である応用力学の知識が不可欠です。また研究室でモルタルの配合や実験を繰り返した経験も、現場の施工管理を担う部署になった際に役立ちました。これから大学で学ばれる方には、学生の頃から“今取り組んでいる勉強が未来の仕事に直結する”と意識しておくことをおすすめしたいです。
そして学生生活を通して得られる仲間たちもまた、かけがえのない財産です。私自身もサークル活動として硬式庭球部に所属し、日々の練習や文化祭など、サークルメンバーとの様々な思い出をつくることができました。当時の友人たちとは今でも集まってテニスをしたり、「入学してもう20年も経ったんだね」と笑い合う仲です。
社会に出て、産休・育休を経ながらやりがいある仕事に携われているのは、周りに支えられているからこそだと実感しています。建設業界も以前に比べて、活躍する女性たちが増えてきました。先輩たちが私にとって大きなロールモデルだったように、私自身もさらに経験を重ね、技術力を高め、業界に入る女性たちにとっての新たなロールモデルになっていけたらと思います。

(取材 2023.1)

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