日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2024年04月07日

イベント

令和6年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。

令和6年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。

 令和6年4月6日(土)、満開の桜がキャンパスを優しく包む中、令和6年度日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われ、2,816名(学部・短大・大学院含む)が新しい第一歩を踏み出しました。
新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。

 午前に船橋キャンパスで執り行われました理工学部・短期大学部(船橋校舎)の新入生歓迎式では、轟 朝幸 理工学部長が、
 「人類は自然災害、事故他様々な危機にさらされ、大きな課題解決が急がれています。また現在ではSDGsやカーボンニュートラル、ダイバーシティ、働き方改革等などこれまでと異なる大変な変革の時を迎えています。生成AIやデジタルツイン、ロボティクス、スマートシティ、宇宙開発等、技術革新も急展開し、生活や産業の在り方が大きく変わろうとしています。これらへの対応はイノベーションつまり技術革新による社会変革が不可欠です。国の政策も2020年には科学技術基本法が改正された科学技術・イノベーション基本法となり、人文社会を含む科学技術とイノベーション創出により社会解決に取り組むことがうたわれています。
 日本大学理工学部も社会課題の解決にチャレンジしてきました。前身である日本大学高等工学校は、1920年に当時の社会的要請であった国土の近代化に資する技術者を育成することを目的に創設されました。104年前のことです。3年後の1923年には関東大震災がおこり、その復興に高等工学校の多くの関係者が大いに貢献したと記録が残っています。それ以降、多様な分野に及ぶ多くの技術者を輩出し、現代社会の構築に貢献してきたことが理工学部の誇りであります。自由闊達な精神、豊かな創造性及び旺盛な探求心を醸成を通じて、未知未踏への挑戦を続けてきました。これからも豊かな未来社会を構築するイノベーションを牽引していただきたいと考えています。理工学部のキャンパスは充実した研究施設があり、最先端の科学技術研究や社会実装を手掛けている教員や研究者がいっぱいいます。このリソースをいかしてイノベーションを起こせるかは皆さん次第です。
 セレンディピティという言葉をご存知でしょうか。幸運を偶然引き寄せる能力です。幸運の種はこのキャンパスにたくさん落ちています。それに気づくための好奇心・その事象の本質をとらえる洞察力、理解するための多様な知識と知見。それを成功に導くための努力、向上心、行動力が不可欠です。このキャンパスで幸運の種をみつけ、粘り強く大切に育て、成功という果実を実らせてください。失敗をおそれず思い切りチャレンジしてください。様々な事にチャレンジするには仲間の力も大事です。このキャンパスにはともにチャレンジを楽しむ多くの仲間がいます。仲間と会話をしてください。仲間に幸運の種を育てていることを話せば、有益な知見をもらえるし、協力してもらえるし、勇気ももらえる。学生時代の仲間は一生の仲間となります。仲間と過ごした時間はかけがえのないものです。
 理工学部にはCST×DREAMという教学コンセプトをかかげています。
誰もがワクワク感を持ちのびのびと活動できる場として一人ひとりがともに夢を追いかけ、心躍るキャンパスをつくろうと考えています。
 自ら学び、自ら考え、自ら道を開く能力及び専門知識のみならず多様な知識をまじえた総合知を身につけて、夢を追いかける一員として多様な課題を正しく理解し、その解決に向けてともに考えともに行動できる人材となっていただきたい。ここでの学びを通じて皆さんが心豊かに成長していただくことを祈念します。」
と、式辞を述べられました。

 そして、ご来賓のいすみ鉄道株式会社 代表取締役社長 古竹孝一様(交通土木工学専攻(現・交通システム工学専攻)修士課程修了)からは、ご卒業されてから現在のいすみ鉄道の社長になるまでのご自身の経験をお話いただき、
 「挑戦は何歳でもできます。人生をひろげていくにはいいことも悪いことも、いろいろな角度からとらえてプラスにしてほしい。素直で元気であればある程度はこえていけます。
 人は動いてコトをおこす。
 動くことでたくさんの出来事と向き合える。
 泣きたくないから自分を鍛える。
 時々人のいたみに寄り添い、寄り添われ、そして仲間とは越えられそうにないことも越えられる。そういう喜怒哀楽を味わってほしい。
 困難にみまわれた時、日本大学OB・OGの存在が大きな助けとなりました。町長、県会議員、工事現場の方、鉄道の専門家達、どこでも日大の卒業生がいる。理工学部の教員含め、多くの助言をいただき乗り越えてきました。社長が多いということで有名ですが、各現場には本当に日本大学の出身者が多い。皆さんはこのつながりを手に入れたことになります。
 私は、卒業式の九段下での記念切符を今でも持っています。
 なぜか。
 あの時の自分に嘘がないか。
 あの時の自分は今の自分になんというだろうか。
常に比較して成長していきたいと思っています。答えがみえないことは不安です。でも、無関心になるのではなく五感を全て使ってそれぞれを感じ取らなければならない。見えないものを見る力を育てて、鵜の目鷹の目世界の目を養ってほしい。見えないものを見える力をつけていけば、他人と比べるのではなく、過去の自分より少しずつ成長していき、結果もついてくると思う。
 皆さんは、日本大学の宝です。ご自身と先生方が向き合って、磨いて宝となっていきます。切磋琢磨して、未来の日本を丁寧に描いていきましょう。」
と、お祝いのお言葉を頂戴いたしました。

 午後には場所を駿河台キャンパスに移し、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われ、ご来賓の横内憲久名誉教授(元 まちづくり工学科教授)から
 「私からは、皆さんに、「おめでとう」「頑張れ」とお伝えしたい。
 皆さんは若く、高度で良質な研究ができる「時間」がある。 
 研究は、データをとり、検証し、計算をし、意外と体力を使う。若い時に時間を持っているということは素晴らしいこと。
 これから取り組む最大の目標は修士論文をかくこと。誰かに勝つとか負けるとかではない。目標にどれだけ近づけるか。やればやるほど成果が見え、人生のあかりがみえてくる。そういった人生のあかりを是非みつけてほしい。
頑張ってください。」
とお祝いの言葉を頂戴しました。

 両キャンパスとも厳かな雰囲気の中、新入生の皆さんは皆真剣な表情で式辞・祝辞の内容を、しっかりと胸に刻んでいるようでした。
 新入生の皆さんは、たくさんの可能性を秘めた若きエンジニアです。
我々教職員は、皆さんの挑戦を、温かくそして力強くサポートをしてまいります。安心して、勉学に励んでください。そして、仲間とともに一生忘れられない大学生活を送ってください。皆さんがそれぞれの目標に向かって大きな飛躍を遂げることを心から願っております。
我々教職員一同、在学生とともに新入生の皆さんを心から歓迎いたします。

令和6年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。