電子工学科/専攻
秋山 和也
日本航空電子工業株式会社
2013年3月 電子工学専攻修了
現在のお仕事の内容を教えてください。
USBやHDMIと言えば皆さんにも馴染みがあるかと思いますが,電気が使われる製品に必ず存在する電子部品,“コネクタ”が主力製品の電子部品メーカーに勤めています。仕事内容は,品質の良い製品を作る上で重要となる“品質保証”です。担当する自動車用コネクタにおいて,新規開発品の品質保証計画策定,国内外の生産拠点への品質指導,製品の良否判定,不具合対応など幅広い業務を担当しています。品質維持に対しては,製品の設計部やものづくりの生産技術部,営業などと連携し顧客から信頼される製品作りに全力を注いでいますが,工学的な知見のみならず関係部門とのコミュニケーション能力や問題解決力も求められる仕事です。

現在のお仕事に,学生時代の学びがどのように役立っていますか?
品質保証業務における製品の品質検証や不具合の原因究明では,関連部門と連携しながら,広い知見を基に多角的な視点で論理的に判断・アプローチすることが求められますが,電子工学科で学んだ豊富な専門知識は,製品の問題点を正しく理解し的確に対処するために欠かせないものとなっています。また,学生時代に試行錯誤しながら取り組んだ実験や研究は問題解決能力を養い,グループワークやディスカッション及びレポート作成の経験は,関連部門とのコミュニケーション能力と報告書などの文書作成スキルの基礎を培ったものと実感しています。そして,これらは品質保証業務のみならず,エンジニアの基礎となるものとして役立っています。
大学院に進学して良かったことは何ですか?
修士課程の2年間は,学部だけでは得られない貴重な経験ができる環境です。勉学においては学部時代に幅広く学んだ電子工学分野の中から,特に興味を持った領域を専門的&集中的に研究することができ,学んだ専門性の高い知識は社会人になってもエンジニアの基礎として活きています。また,就職活動においても,自身が深く学んだ研究分野の意義や実現したい夢が明確になったことから,納得のいく就職先を見つけることができました。大学院の研究室生活では,勉学以外にも教授や友人・先輩・後輩との深い関係性を築くことができます。共に学び,ひたすら研究に集中する仲間たちとの思い出は,卒業した後も一生に残る財産となっています。
学生生活での思い出を教えてください。
大学院生時に担当したティーチングアシスタントの経験です。
ティーチングアシスタントは学部生向けの講義で,学部生への助言,実験や演習等の教育補助業務を主としますが,教授や学部生との交流を深められるほか,学生への適切かつ分かりやすい助言を必要とされることから,学問に対してもより理解度を深めることができたと感じています。また,物事を論理立て理解し分かりやすく端的に説明するといった習慣は,的確な品質指導,文書作成及びプレゼンテーション,開発プロジェクトの推進など,現在の仕事における円滑な業務遂行にもつながっています。
電子工学科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
電子工学は,皆さんの生活を便利にしている学問です。日常的に使用しているスマートフォンやPCなど,世の中のありとあらゆるデバイスは,内蔵する電子回路が動作することで当たり前のように機能していますが,その全てが電子工学理論に基づいています。電子工学科では,その当たり前を原理・原則から学び,新たなテクノロジーの創造を目標として,日常生活に必要不可欠なエレクトロニクス分野の技術領域に深く関わることができます。近年,IT社会の発展とともに電子工学の重要性が増していると感じています。より良い生活を実現するための“イノベーション”を生み出すことができる電子工学に興味を持ってもらえると嬉しいです。