物質応用化学科/専攻
三井化学株式会社
東海旅客鉄道株式会社
2022年3月 物質応用化学専攻修了
現在のお仕事の内容を教えてください。
現在,私は半導体保護フィルムの技術サポート及び研究開発を行っています。技術サポートとは,お客さまの技術的な困り事を解決する仕事です。初めてお客さまから感謝された時には,人の役に立っているという実感から,喜びを感じました。お客さまは海外にも多くいるため,海外出張に行く機会も多いです。自分の行ったことのない国を周るのは刺激的で,充実しています。研究開発では,お客さまの求める機能を付与した新しい製品銘柄を開発しています。大学ではラボレベルの研究にとどまりますが,会社ではその後に実際の製品を作ることができるのが魅力だと思います。

現在のお仕事に,学生時代の学びがどのように役立っていますか?
学生時代,私は高分子工学研究室に所属し「有機/無機ハイブリッド材料」というテーマで研究をしました。この研究は簡単に言うと,高分子フィルムに無機ナノ粒子を分散させて,フィルムに新たな特性を持たせる,というものです。会社でもフィルムに携わることになり,学生時代の研究で培った高分子の知識を使って仕事をすることができています。知識以外だと,学生時代に培った論理的な考え方,研究の進め方,資料作成のスキル等が役に立っていると感じています。
大学院に進学して良かったことは何ですか?
大学院時代,私は研究に多くの時間を費やしていました。会社では,どうしても研究とは直接関係のない仕事も多くあります。研究のことだけを考えることができる大学院時代は貴重な時間だったと思います。また,大学院に進学したことで,化学メーカーで研究開発をする,という目標を達成することができました。今の会社の研究開発系の同期の9割以上が修士・博士卒であることからも,研究開発職に就くには大学院進学が求められると思われます。
学生生活での思い出を教えてください。
学生生活で印象に残っていることは学友との時間です。休日の遊びはもちろんですが,一緒に試験勉強をしたり,レポートを書いたりしたのは良い思い出です。私は化学が好きで物質応用化学科に入学したわけですが,他の同級生の多くも同じです。学友と議論を交わしながらレポートを書くのは充実した時間でした。当時の友とは今でも旅行に行く仲です。他にも,自分の研究が論文に掲載された時のこともよく覚えています。自分がコツコツと集めたデータが論文という形で世界に発信されるのは,何とも誇らしい気持ちになります。研究がうまく行くかどうかは運次第なところもありますが,これはぜひ味わってみてほしいです。
物質応用化学科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
人生に目標を持ってください。どこの大学に行くか,どこの学科に入るか,どのような仕事をするか・・・自分で選択する機会は今後どんどん増えていきます。そのときに目標を持っていれば,自分が何を選択するべきか,分かってくるかと思います。目標はたいそうなものでなくていいです。例えば私は「カッコよくありたい」という考えを持っています。ぼんやりとした目標ですが,私が判断に悩んだときの良い道標になっています。この文章を読んでいる方も,ぜひ目標を持って受験してみてください。