地理学専攻修了
大友 慶
全国共済水産業協同組合連合会
2019年3月 地理学専攻修了
現在のお仕事の内容を教えてください。
JF(漁協)の主要事業の一つである共済事業を取り扱う団体に勤務しています。
JF共済とは,水産業協同組合法に基づき,共済を通じて全国の漁業者(組合員及び家族)や地域住民の方々の暮らしの保障を提供・運営する事業です。

現在のお仕事に,学生時代の学びがどのように役立っていますか?
現在,JF共水連では全国で「浜のあんしんサポート運動」を展開しております。その中で,実際に地域の漁業者の皆様と会話する機会が多くあり,学生時代の聞き取り調査の経験が大いに役立っています。特に,学部から大学院にかけて6年間の学修を通じて漁業者を取り巻く環境や生活事情などについての背景知識を修得し,調査を通じて地域の方々と関わる方法を身につけられたことは,ご契約者様と対話する際の土台として活かされていると感じています。
大学院に進学して良かったことは何ですか?
学部3年生より始めた漁村における地域研究を大学院でも継続したことで,合計で4年間も調査を続けることができました。何度も現地に通う中で地元の方との関係構築も進み,卒業論文執筆時よりもさらに踏み込んだ内容も聞き取ることができました。調査結果はGIS(地理情報システム)を利用して地図化することで発展的な分析・考察も行いました。研究を取りまとめる上では専攻内の合同ゼミを通じた資料作成や議論,学会における口頭発表,仕上げの修士論文執筆など学部時代に比べて遥かに多くの機会があり,より深くその地域を知ることができました。
学生生活での思い出を教えてください。
学部時代では指導教員や同じゼミの同級生と議論を進めることがほとんどでしたが,大学院進学後は専攻内合同ゼミ等で教員,学生,所属研究室にかかわらずお互いの研究内容について意見交換をしたことがとても印象に残っています。特に,院生の自習室では日頃からお互いの専門領域が異なる中で培った知識や技術を共有し合い,それぞれの研究をより良い方向に進められるように切磋琢磨していたことは良い思い出です。得られた意見を参考にして,一回一回の現地調査の内容をさらに充実させることができました。私は大学院からGISを使用し始めたため,それを専門に扱う院生のサポートには特に助けられました。
地理学専攻を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
地理学が対象とする領域は自然科学・人文科学の枠を超えており,一見すると内容が想像しにくい部分もありますが,それ故に幅広い知見を総合して地域の成り立ちを最も深く追及することができる学問だと思います。また,それぞれの興味関心にあった専門性を身につけることが可能です。私自身は地形図を読むことや歩いて地域を観察することが好きだったことが地理学科を選んだ決め手でした。ぜひ,高校の授業を受けて地理に魅力を感じた方や,地図が好きだという方,旅が好きな方は積極的に目指してほしいと思いますし,その奥深さを味わっていただきたいです。