担当講師:松田 弘幸
「化粧品が好き,メイクに興味がある」「将来化粧品に関わる仕事に就きたい」「肌にやさしい化粧品をつくりたい」… 多くの方が化粧品に興味を持たれていると思います。
化粧品開発において「応用化学」の力が必要不可欠です。
この講義では,化粧品開発における「応用化学」の重要さ,および肌にやさしい化粧品や美白用化粧品の開発のための私たちの挑戦について紹介します。


担当講師:松田 弘幸
「化粧品が好き,メイクに興味がある」「将来化粧品に関わる仕事に就きたい」「肌にやさしい化粧品をつくりたい」… 多くの方が化粧品に興味を持たれていると思います。
化粧品開発において「応用化学」の力が必要不可欠です。
この講義では,化粧品開発における「応用化学」の重要さ,および肌にやさしい化粧品や美白用化粧品の開発のための私たちの挑戦について紹介します。


担当講師:山田 和彦
皆さんはMRIという言葉を聞いたことはありますか?町中の病院やクリニックにあり,ヒトの内部を透視できる医療機器の一つです。
MRIの正式名称は磁気共鳴画像化(Magnetic Resonance Imaging)と言い,MRIは英語名の3つの単語における頭文字の略語です。私たちの体の中をのぞく不思議なカメラのようなものです。でも,実際にはレントゲンやCTとは違う「ある物理現象」を利用しています。
この講義では,磁石とヒトの中にある水素原子の性質から「なぜ体の中が見えるのか」をスライドや動画を用いて高校生にもわかりやすく説明します。
また,MRI撮影時になぜ指輪やネックレスを外す必要があるのか,頭上で響く騒音の原因はなんであるのか,多数回の撮影で健康被害は存在するのか,などのトリビアを解説したいと思います。

担当講師:星 徹
セルロースナノファイバー(CNF)という名前を聞いたことがあるでしょうか? 最近では,自動車のボディをCNFとプラスチックを複合化した強化プラスチックで作成したことが話題となりました.
このCNFは木材から製造することが多いですが,一部のバクテリアもCNFを産生することができます.バクテリアが産生するCNFはバクテリアセルロース(BC)と呼ばれ,水を多く含んだゲル(BCゲル)として得られます.BCゲルと聞くと馴染みが無いかと思いますが,BCゲルは皆さんが一度は食べたことがあるナタデココを指します.ナタデココは,ピュアなCNFの集合体であり,非常に強度が高く,酸・塩基耐性に優れるヒドロゲルです.このような特徴からナタデココ(BCゲル)は食品以外にも多くの分野で利用されています.
本講義では,CNFの特徴やその応用,CNF集合体であるBCゲルの応用について,紹介していきます.また,我々が行っている中空球状BCゲルの応用研究(図1,2)も紹介いたします.


担当講師:吉川 賢治
みなさんは「分析化学とは何か?」という質問に対して,どのように回答するでしょうか。「理論化学」,「無機化学」,「有機化学」は高校でも良く聞く思いますが,このページを見て初めて知った方も多いでしょう。
しかし,「分析化学」なくしてみなさんの日常生活は成り立たないでしょう。
例えば,水道水は硬度や有害成分の検査後に各家庭に供給され,食卓に並ぶ食品は栄養成分や食品添加物が表示されています。講義を受ける教室では,空気中の微量成分が分析され,各種検査を通過した建材が使用されるなど,例を挙げたらキリがありません。このように,24時間身近で役に立つ分析化学は「縁の下の力持ち」と言っても過言ではありません。
「分析化学」はサスペンスドラマと共通点が多く,「自然界に存在する物質を捜査対象とし,化学および物理的な実験および解析に基づいて捜査を行い,得られた証拠から物質の質,量および存在形態という真実を暴き出す化学分野」とも言えるでしょう。
本講義では,以上の例を含めた具体的な分析例を幾つか挙げながら,分析化学の社会への貢献を中心にお話ししたいと思います。


担当講師:鎌田 健一
生命活動を支えるタンパク質は,それぞれが独自の“かたち”をもち,その立体構造によって働きが決まります。
現在では,X線結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡などの技術によって,これらの精密な構造を“見る”ことが可能になっています。
この講義では,ナノスケールの分子の世界を「構造生物学」の視点から読み解き,タンパク質のかたちと機能の関係について紹介します。
また近年は,自然界に存在しない新しいタンパク質を“創り出す”ために,計算機やAIを用いたタンパク質の設計技術が急速に発展しています。2024年のノーベル化学賞では,計算機によるタンパク質の立体構造予測や設計技術が受賞しました。
こうした最先端の成果にも触れながら,「タンパク質のかたちを見る・かたちを創る」ことが,生命科学や医療の進展にどうつながっているのかを,高校生の皆さんに向けて図や構造モデルを交えながら,分かりやすく解説します。
この出張講義を通して,構造生物学の魅力と可能性を感じてもらえることを目指します。


担当講師:松下 祥子
健康診断では, 血液や尿・画像などを用いて疾患の疑いがあるかを調べます.
そして, 疾患には特徴的なマーカー分子の増減が知られており, それらの化学構造や特性を利用した検査が行われています.
例えば, 尿潜血検査において尿中に漏れ出た赤血球に含まれるヘモグロビン量を測定することによって, 腎泌尿器疾患を見つけることができます. 尿潜血試験紙には酸化されると色が変わるo-トリジンやクメンヒドロぺルオキシドが含まれており, ヘモグロビンにより間接的に酸化され, 試験紙の色が変化して尿潜血を明らかにすることができます.
このような化学反応によって, 疾患を早期に発見することが可能となり, 私たちの健康が保たれています.
本講義では, 疾患時に体内で起こっている生化学反応や健康診断時の検査法に用いられる化学反応に焦点を当て, 健康がどのように守られているかを紹介していきます.