こころと体が健康に暮らせるためのまちづくりと工学的支援

担当講師:植田 瑞昌

世界保健機関(WHO)では,Well-beingを「個人や社会の良い状態」と定義しており,「健康と同じように,それは日常生活における一つの要素であり,社会的・経済的・環境的な条件によって決定される」としています。
まちには多様な人々が暮らしており,ひとそれぞれに異なるWell-beingがあります。
そして,人々が健康的に暮らすためには,食事や運動のほかに,心地よい空間や住まいによって,心と体のバランスを保っています。
特に,社会的なつながりは何よりも大切になります。
そのための住まいづくりやまちづくりは,Well-beingを支える基盤となります。

本講座では,特にすべての子どもが,健康的にともに遊び•ともに学び•ともに育つためのまちづくり工学について学びます。

子育て当事者と一緒にまち歩きをおこない、子育てバリアフリーマップを作製した時の様子。
子育て当事者と一緒にまち歩きをおこない,子育てバリアフリーマップを作製した時の様子。
完成品
完成品

レーザーで実現する極低温の世界-レーザー冷却の最先端-

担当講師:桑本 剛

レーザーで物が冷やせるか?
直感的にはそんなことはできないだろうと思われるでしょう。確かにレーザー冷蔵庫などといったものは聞いたことがありませんね。
逆にレーザーをあてると物の温度が上がると考える人が多いのではないでしょうか。実際レーザーは物を極めて高温にする用途に使用されており,金属の切断や加工,医療現場でのレーザーメスといったものに活かされています。
しかしながら,巧みにレーザーの波長や強さを調整することで,物質(この授業では気体状態の原子を対象にしています)を絶対零度付近まで冷やすことが可能なのです。

出前授業では,「レーザーを使って原子を冷やせる原理」を分かりやすく説明し,私の研究室で構築した「絶対零度付近まで原子を冷やす装置」を紹介します。
また,実験に使用しているレーザー装置などを実際に手にとって見ていただきます。さらに,この技術が私たちの生活の中でどのように活かされているのか紹介します。

実験装置の開発
実験装置の開発

生活の舞台を支える土木の力

担当講師:関 文夫

日常生活の中で,蛇口をひねると水が出て,汚水が排水孔へ飲み込まれていく,ガス,電気が何も支障なく使え,予定通りに電車もやってくる。
実は,これら皆さんの生活する舞台を,優しく支えているのは,「土木の力」なのです。諸外国で,こんなに安定している国は,他にありません。

土木という分野は,実に広いのです。上下水道,電気,ガス,通信といったインフラ系,原子力,火力,水力,風力,太陽光といったエネルギー系,国土の軸を担う高速道路,鉄道,新交通,空港,港湾,漁港といった交通系,地震,津波,台風,竜巻,ゲリラ豪雨,液状化,土石流といった自然災害から人命と財産を守る防災系,森林,河川,河口,海洋といった生物多様性を保全する環境生態系,新しいまちづくり,都市の再開発,まちの活性化といった都市開発系,遊園地,スポーツ施設,リゾート施設といったレジャー系とその土木のフィールドはとても広く,内容も高度なのです。

人を支える,日本を支える,地球を支える,そんなダイナミックな土木の仕事を理解してみませんか。
計画,設計,施工,維持管理,マネジメントと働いている人も公務員から民間,働いている場所も国内から海外まで幅広く取組んでいます。

土木の仕事は,市民の生活と自然環境を守り,豊かな国づくりを行うことです。

朝、歯磨きする水はどこからきて、口を漱いだ水はどこへ行くのだろうか。
朝,歯磨きする水はどこからきて,口を漱いだ水はどこへ行くのだろうか。
都市という生活の舞台を支えているのは、土木の力
都市という生活の舞台を支えているのは,土木の力