身近な「まち」の魅力を観光の視点で考えてみよう

担当講師:西山 孝樹

決して観光地ではない「まち」においても,その地域と多様に関わる人々を指す,いわゆる関係人口等に焦点を当てたまちづくりも盛んに行われるようになってきました.
このような著名な観光資源がなくとも,地域住民の日常生活や歴史文化が魅力となり,人々が集う賑わいある「まち」を創造することが期待されています.

本講義では,それらを実践する最新動向を参照しながら,実際の観光まちづくりに関する課題等を理解します.
そして,観光まちづくりを実践するために必要な基本的な知識を再整理し,地域の歴史・文化・環境から観光資源,地域資源を発見する様々な手法についてもご紹介します.

歴史的な観点を踏まえ「まち」を読み解くことは観光で必要不可欠です
歴史的な観点を踏まえ「まち」を読み解くことは観光で必要不可欠です

美しい橋はどのように生まれるか

担当講師:関 文夫

見知らぬ土地に行きたいという人類の望みを叶えるために「橋」が造られる。
より遠くへ,より長く,人類の欲望は,果てしなく,「橋」は,その時代の技術力を風刺した傑作品ともいえます。
「橋」は,架橋されるとその地域に根差し,地域の風景として存在感までも現れてくるので不思議な構造物です。

その魅力のひとつに,計算されつくした構造から生まれるカタチがあり,空間という機能の洗練から生まれるものがあります。
ここでは,世界の名橋を基に,その美しさの根幹となる構造,カタチ,空間という観点から説明し,風景の中の橋がもつ魅力を解説します。

講演者も橋の設計を行い,国内外にデザインした橋があります。橋のデザインの裏側や橋のデザインを通じて出会う人間関係,橋のデザインから生まれる地域愛など,内面に秘められた様々な話を聞くと,橋が身近に感じられてきます。

そして,どんな橋にも,架橋されると,人々の思い出,記憶が残ります。
映画のシーンのように,橋を取巻く環境には,様々なドラマが展開され,地域の一員になっていることが多いです。どんな不恰好な橋でも,地域の一員になれるそんな存在の構造物が橋です。

これを機会に,身近な橋について考えてみませんか。

雷電廿六木橋
雷電廿六木橋(埼玉県)
[講演者設計]
1998年グッドデザイン賞,2011年土木学会デザイン賞,最優秀賞他多数の賞受賞。
ばんどうドイツ橋
ばんどうドイツ橋(徳島県)
[講演者設計]
2002年グッドデザイン賞金賞,2003年土木学会デザイン賞,優秀賞他多数の賞受賞。
MUSEゲートブリッジ
MUSEゲートブリッジ(大阪府高槻市)
その他参考写真
酒田みらい橋(山形県酒田市)
酒田みらい橋(山形県酒田市)
その他参考写真

まちの魅力-見つけ方と楽しみ方

担当講師:三友 奈々

本講義では,日本の中での地域差,海外との差を知ることで,客観的に自分の住むまちの魅力に気づいて誇りを持てるようになったり,自分の家や自分の部屋のようにまちに関心を持てるようになったりすることを目指しています。
また,海外を含めた他の地域やそこに住む人々に対して興味を持つきっかけになればと思います。

講義は,大きく二部に分かれます。

前半は,主に日本の事例を用いて,まちの魅力の見つけ方について講義します。
有名な都市でなくてもどんなまちにも魅力はあります。負の地域資源だと思っていたものも,見方を変えたり,少し手を加えたりすることで,地域の価値になる可能性を秘めています。

後半は,まちの楽しみ方です。主に欧米の事例を紹介して,公園や街路,広場といった公共空間で楽しんでいる人たちの様子を解説します。

廃線跡を再生した公園は
まちの資源に(米国)
廃線跡を再生した公園は
まちの資源に(米国)
公園でみんなで映画を楽しむ
(米国)
公園でみんなで映画を楽しむ
(米国)