ゲームデザインとコンピュータサイエンスの関係

担当講師:粟飯原 萌

高校生の皆さんは,ゲームにどのようなイメージを持ち接していますか?
据え置き型ゲーム機や携帯型ゲームだけではなく,スマートフォンアプリが多く販売されています.
自らのスマートフォンの利用を始めてからゲームに触れる機会が一層増えたのではないでしょうか.

ゲームに人が夢中になるのは理由があります.皆さんはデジタルゲームに限らずゲームに夢中になった経験があると思います.
その夢中になった理由は,哲学者やゲーム開発者の様々な知見をもとにした理論の中にあるはずです.

本授業では,ゲーム開発技術や理論等に触れるために,日常で遊ぶデジタルゲームを通してゲームの魅力について考えます.
さらに,その技術を利用し世の中の課題を解決するゲームやゲームとコンピュータサイエンスの関係についてご紹介します.

シリアスゲームは,社会の様々な問題を解決する事も目的としたゲームです.過去にシリアスゲーム開発を通して英語学習,生活やゲームのバリアフリーについて考えるイベントを開催しました.
シリアスゲームは,社会の様々な問題を解決する事も目的としたゲームです.過去にシリアスゲーム開発を通して英語学習,生活やゲームのバリアフリーについて考えるイベントを開催しました.

MRIの原理:なぜヒトを透視できるのか?

担当講師:山田 和彦

皆さんはMRIという言葉を聞いたことはありますか?町中の病院やクリニックにあり,ヒトの内部を透視できる医療機器の一つです。

MRIの正式名称は磁気共鳴画像化(Magnetic Resonance Imaging)と言い,MRIは英語名の3つの単語における頭文字の略語です。私たちの体の中をのぞく不思議なカメラのようなものです。でも,実際にはレントゲンやCTとは違う「ある物理現象」を利用しています。

この講義では,磁石とヒトの中にある水素原子の性質から「なぜ体の中が見えるのか」をスライドや動画を用いて高校生にもわかりやすく説明します。

また,MRI撮影時になぜ指輪やネックレスを外す必要があるのか,頭上で響く騒音の原因はなんであるのか,多数回の撮影で健康被害は存在するのか,などのトリビアを解説したいと思います。

計算機で薬をつくる

担当講師:山中 雅則

医薬品の開発(創薬)には長い開発期間と多額の開発費が必要である.
例えば, 1つの医薬品が市場に出るためには約15年の 年月と, 2000 億円程度の研究開発費が必要であるとされる.

創薬のステップは大きく分けて,対象疾病の選択,薬候補の探索・改良,臨床試験である。
このうち,薬候補の探索・改良について計算機上で行うことで大幅な期間短縮と研究費の削減が検討されている。このような,従来は実験室における実験で行っていた部分を計算機上で行う創薬方法はインシリコ創薬と言われる。
インシリコとはラテン語でシリコンの上で,つまり計算機の上でという意味である。実際に,インフルエンザの抗ウイルス薬では性能評価が行われている。この薬候補の探索・改良には,近年の計算機技術の発達やデータベースの整備により,分子動力学などの古典力学的手法や量子力学計算・量子化学計算などが用いられている。

これら,古典力学的,量子力学的な方法がどのように具体的に応用されているのかについて,物理学や情報科学の観点から説明する。

化学反応でわかる人体の異常

担当講師:松下 祥子

健康診断では, 血液や尿・画像などを用いて疾患の疑いがあるかを調べます.
そして, 疾患には特徴的なマーカー分子の増減が知られており, それらの化学構造や特性を利用した検査が行われています.
例えば, 尿潜血検査において尿中に漏れ出た赤血球に含まれるヘモグロビン量を測定することによって, 腎泌尿器疾患を見つけることができます. 尿潜血試験紙には酸化されると色が変わるo-トリジンやクメンヒドロぺルオキシドが含まれており, ヘモグロビンにより間接的に酸化され, 試験紙の色が変化して尿潜血を明らかにすることができます.
このような化学反応によって, 疾患を早期に発見することが可能となり, 私たちの健康が保たれています.

本講義では, 疾患時に体内で起こっている生化学反応や健康診断時の検査法に用いられる化学反応に焦点を当て, 健康がどのように守られているかを紹介していきます.

こころと体が健康に暮らせるためのまちづくりと工学的支援

担当講師:植田 瑞昌

世界保健機関(WHO)では,Well-beingを「個人や社会の良い状態」と定義しており,「健康と同じように,それは日常生活における一つの要素であり,社会的・経済的・環境的な条件によって決定される」としています。
まちには多様な人々が暮らしており,ひとそれぞれに異なるWell-beingがあります。
そして,人々が健康的に暮らすためには,食事や運動のほかに,心地よい空間や住まいによって,心と体のバランスを保っています。
特に,社会的なつながりは何よりも大切になります。
そのための住まいづくりやまちづくりは,Well-beingを支える基盤となります。

本講座では,特にすべての子どもが,健康的にともに遊び•ともに学び•ともに育つためのまちづくり工学について学びます。

子育て当事者と一緒にまち歩きをおこない、子育てバリアフリーマップを作製した時の様子。
子育て当事者と一緒にまち歩きをおこない,子育てバリアフリーマップを作製した時の様子。
完成品
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