研究者情報
水晶で切り拓く
スマート社会
電子工学科
今池 健准教授/博士(工学)
TAKESHI IMAIKE
専門
電子回路、電子計測、通信工学
キーワード
水晶発振器
第5世代移動通信システム(5G)に代表される無線通信の高速化・大容量化を実現するためには電波の周波数を高くすることと,周波数・位相のズレや揺らぎを減らして安定化する必要があります.スマートフォン等の無線端末に搭載されている水晶発振器は電波信号を生み出す基準源として重要な役割があり,より高い周波数で高性能な水晶発振器の開発を進めています.
水晶振動子ガスセンサ
水晶振動子は1秒間に数千万回以上で共振させることができます.この振動している部分に物質が付着すると重くなり共振周波数が低下します.水晶振動子はガス分子のような非常に軽い物質が着いただけでも周波数が変化するため,これを検出することで数ナノグラム(10-9グラム)以下の質量を測定できます.
周波数安定度計測
水晶発振器の安定度を評価するためには,発振器から出力される正弦波の位相揺らぎを正確に測定する必要があります.マイクロラジアン以下の非常に小さな位相の揺らぎを正確に評価することが,次世代無線通信機器の高性能化につながります.
メディア出演
エレクトロニクスのための回路理論(コロナ社:2017)