日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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研究者情報

燃料電池で切り開くカーボンリサイクル社会の構築

電気工学科

吉川 将洋教授/博士(工学)

YOSHIKAWA MASAHIRO

専門

発電工学、エネルギー変換

キーワード

エネルギーと環境

近年課題となっている温室効果ガス排出量低減にあたり、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの有効利用が検討されていますが、時間や季節による出力変動が大きいため、従来の水力や原子力発電等のベースロード運転にとって代わることはありません。このため、燃料電池を用いた安定供給可能なエネルギー変換貯蔵技術のあり方などを検討しています。

固体酸化物形燃料電池(SOFC)

固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell)は機能性セラミックスを用いた高温(600℃~900℃)で動作する燃料電池です。近年では、「エネファーム」として市場投入されていますが、更なる普及のためには高性能化や低コスト化が必要で、次世代の開発も進んでいます。当研究室ではメーカーとの共同研究を行い次世代型SOFCの耐久性・性能解析手法の開発を進めています。

高温水蒸気電解(SOEC)

令和元年6月には経済産業省より「カーボンリサイクル技術開発ロードマップ」が発表され、CO2を資源として捉えリサイクルする技術開発が取り組まれています。また、水素エネルギー社会の構築についても高効率な水素製造技術が必要となってきます。今後は、高温水蒸気電解(SOEC)や水とCO2の共電解で利用する手法の開発にも取り組んでいきたいと考えています。

メディア出演

「電池部材コスト半減」(電気新聞:2009)、最新の研究成果を広く(電気新聞:2013)、燃料電池評価技術「性能分析2手法、確立図る」(電気新聞:2017)