研究者情報
材料物性が開く未知の
現象を愛でる
電気工学科
松田 健一教授/博士(工学)
KEN-ICHI MATSUDA
専門
物性工学、ナノ材料工学、非線形物理工学、低温技術
キーワード
ソフトナノマテリアルの電気伝導現象
カーボンナノチューブやDNAなど、非常に細く、かつ屈曲する物質・材料の電気伝導特性と材料自体の形との関係には、いまだに明らかになっていない性質があると予想されていいます。ナノメートルサイズのコイル状炭素素材について、いまだ知られていない性質がないか探索しています。
非線形弾性波動を用いた単電子輸送
物質表面には様々な振動の波が伝搬します。ソリトンと呼ばれる特殊な波が伝搬する場合、その波はあたかも弾丸のように伝搬します。面白いことに、この波には電子1個をとらえて輸送できる可能性があります。そのことを利用した新しい単電子デバイスの創出を目指しています。
分割リング共振器を用いたメタマテリアルのセンサー応用
電磁波に対して、ある種の人工原子のようにふるまう回路を作製することができます。それらは時に自然界には存在しない物質のような性質を示します。これを組み合わせることで、非常に高感度な力学的変位を検知可能なセンサーの創出を目指しています。