シミュレータで潜⽔艦を評価

応用情報工学科/情報科学専攻

山田 翔太

防衛装備庁
2024年3月 情報科学専攻修了

現在のお仕事の内容を教えてください。

防衛装備庁の艦艇装備研究所で、対潜戦のシミュレーションに関する研究室に所属しています。仕事内容としては、潜水艦のバーチャルモデルを用いたシミュレータにより、潜水艦の性能評価や能力評価を行っています。バーチャルモデルを用いることで、実際の試作品を作って評価を行うことが難しいシステムでも、シミュレーション上で評価を行うことが可能となります。防衛装備庁での研究は、わが国の安全保障の一端を担う重要な仕事であり、とても大きなやりがいを感じています。

潜水艦「そうりゅう」
出典:海上自衛隊ホームページ

現在のお仕事に,学生時代の学びがどのように役立っていますか?

シミュレーションやその結果の解析を行う際には、プログラミングの知識だけではなく、シミュレーションを行う現象の理論的背景を知っていないと、そのシミュレーションが本当に正しいのか検証することが難しいです。現在取り扱っている分野は、学生時代の専門分野そのものではありませんが、プログラミングだけではなく、数学や物理など現実で起こる現象を読み解くための基礎的な理論についても学ぶことができたため、これらの学びが役に立っていると強く感じています。

大学院に進学して良かったことは何ですか?

専門性の高い研究活動を、より深く行える環境に身を置くことができることです。大学院では学部の時より必要な単位数も少ないため、多くの時間を研究に割くことができます。また、研究室の指導教員や先輩・後輩と意見交換を行い、知識を深めることもできます。さらに、指導教員を通じて学外の研究者と交流する機会もあり、学外の研究機関でリサーチアシスタントを経験することもできました。これらの経験があったからこそ、今の自分があると思っています。

学生生活での思い出を教えてください。

卒業要件の単位数にとらわれず、さまざまな科目を受講したことです。自身が所属する応用情報工学科の授業だけではなく、数学科や化学科といった他の学科の授業も受講して、卒業要件の1.5倍ほどの単位を取得しました。当時はその分野を勉強してみたいという一心で受講していましたが、こうした幅広い学びが現在の業務や資格取得の役に立っていると感じています。

応用情報工学科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

近年、生成AIをはじめとするAIの急速な発展により、ITの知識は今後ますます重要になってきます。応用情報工学科では、AIやプログラミングといった情報処理だけでなく、ネットワークシステムや組み込みシステムなどITについて幅広い分野を学ぶことができ、大学での経験が将来必ず役に立ちます。入学したての頃は自分が公務員になるとは全く考えていませんでしたが、大学でのさまざまな経験があったからこそ、今の職業を選ぶことができたと思っています。皆さんも視野を広く持ち、いろいろなことに挑戦してみてください。今の自分が全く想像もつかない未来が待っているはずです。