数学科/専攻
宮臣 有紀
日本大学習志野高等学校
2012年3月数学専攻修了
現在のお仕事の内容を教えてください。
日大理工の併設校である日本大学習志野高等学校に勤務しています。教員の仕事は、授業だけでなく、ホームルーム運営・部活動・校務・委員会と多岐にわたります。実際に、私も数学の授業をやりながら2年生の担任を受け持ち、ソフトテニス部と書道部・進路指導部・さまざまな委員会にも所属しています。ホームルーム運営では、朝や帰りのSHRに加え、生徒面談・進路指導などを行っています。校務分掌では、進路指導部に所属しているため、模試の実施計画を立てたり、進路関係の講演の準備をしたりと進路に関わる業務を行っています。

現在のお仕事に,学生時代の学びがどのように役立っていますか?
高校生のときの“答えを出すことが目標の数学”から、定理を導き、「なぜ」「どうして」を追究する学問へと深めていったことで、数学の魅力にさらにハマり、数学の本質を基礎からじっくりと学ぶことができたと思います。「本質を捉えること」を学べたことは、教員として数学を教える上でとても大切なことだと感じています。
大学院に進学して良かったことは何ですか?
難解な論文に対峙し、行間を隙間なく埋めながら読み進めていくと、「なぜこのような式変形になったのか」「どうしてこの内容が正しいといえるのか」と絶え間なく疑問が湧いて出てきます。その疑問に対して一日中悩んだこともありますが、解法の糸口に気付いたときには、何とも言えない達成感と充実感が得られました。ここで、悩み・考え抜くことで、しっかりと考える力がついたと感じています。中学や高校の教科書も同じことではないかと私は思います。教科書の行間を埋めながら授業を展開することや、生徒が「なぜ」「どうして」と思うところをしっかりと考えてあげることなども、この大学院での生活を通して学ぶことができたのではないかと思います。
学生生活での思い出を教えてください。
私が所属していたゼミでは、勉強会と呼んでいた『自主ゼミ』を毎週実施していました。先生との講義の前に、ゼミ仲間と共に、講義の内容について議論する会です。数学の書籍は、行間を埋めていく作業がとても大切になります。『自主ゼミ』では、「行間を埋めること」「わからないこと」をゼミ仲間と一日中討論しました。些細なことでも、仲間と一緒に考え、証明方法を変えたり、この方法ならうまくいくのでは?という試行錯誤をたくさん重ね、皆が納得するまで意見を交わしました。徹底的に議論をしながら物事を考えた『自主ゼミ』は、今でも印象に残っています。
数学科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
数学の奥深さや面白さを学べる素晴らしい学科であると思います。日大理工の数学科は、純粋数学とその高度な応用からコンピュータスキルを含めた応用数学まで網羅するカリキュラムが組まれています。幅広い選択肢だけでなく、数学を深く学べる点でもとても素晴らしい環境です。「数学が面白い!楽しい!」と感じる人、「数学が実生活ではどのようなところに活用されているのか興味がある」と感じている人、「数学が好きだけど、情報系にも興味がある!」という人は、数学科に進むことで、知的探究心を満たす大学生活を送ることができると思います。