卒業・修了される皆様へ 青木理工学部長祝辞
大学院理工学研究科、理工学部、短期大学部(船橋校舎)の課程を修了・卒業される皆さん、おめでとうございます。また、ご子息ご息女がこの良き日を迎えられました保護者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
皆さんにとって、この2年間はコロナ禍での新たな学びを余儀なくされ、理想の大学生活とは遠いものであったと思います。また、昨年は大学元役員による不祥事件もあり、心に傷が残った方もおられたことでしょう。それにもかかわらず、努力と工夫を重ねながら、学びと探求を継続し、修了・卒業まで頑張り続けてくれました。コロナ禍などで心に残ったキズを乗り越えて「気づき(キズキ)」に変えてくれた皆さんだと確信しております。
一方、オンラインでの授業や学会発表などの経験を通じて、学びの合理化やDXの新たな可能性に関する気づきもあったのではないでしょうか。私達教職員もVRオープンキャンパスなどを通じて、仮想体験や可視化実験の新たな手段を身につけました。これらの相互理解を礎にして、今後は学生個々が数値実験や概念デザインをサイバー空間で学べる時代になると思います。サイバー空間ですので、失敗をしてもやり直しの学びや分野を超えた仲間と意見交換が可能になります。さらに、理工学部は国内最大級の研究施設設備が充実していますので、サイバー空間で創造されたプロトタイプの妥当性検証など、デジタルツイン拠点形成も可能なキャンパスと考えています。
来るべきメタバース活用社会では、多面的観点からの「集合知の深化」と現実空間とサイバー空間を活用する「デジタルツイン」がキーテクノロジーになります。その担い手としての素養を備えた理工学部卒業生たちが「知の翼」を大きく広げ社会で活躍されることを心より祈念しております。
日本大学理工学部長 青木 義男
