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2018年09月21日
受賞
電子工学専攻 博士前期課程2年 塚本研究室の三吉啓介さんが「第41回日本磁気学会」において桜井講演賞を受賞しました。
第41回日本磁気学会学術講演会(2017年9月19日~9月22日に九州大学で開催)において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士前期課程2年の三吉啓介さんが、桜井講演賞を受賞し表彰式が2018年9月12日に行われました。この賞は学生会員を鼓舞し、育成するために設けられた賞で、日本磁気学会学術講演会において他の模範となる講演を行った学生会員の筆頭登壇者に授与される賞です。
受賞題目:「急速熱処理L10-FePt形成における窒化膜下地のFe dead層低減効果」
塚本教授のグループでは、高密度磁気記録媒体作製に向けた均一な高性能な磁性微粒子群の作製を実現するために、急速昇降温熱処理 ( Rapid Thermal Annealing: RTA, Rapid Cooling Process: RCP )という独特な熱処理を用いて研究を行っています。本研究では、磁性に寄与しない Fe dead 層の検討を行うために、平坦な熱酸化 Si 基板上 Pt/ Fe 多層薄膜におけるFe–熱酸化 Si 界面の間にSiN層を挿入することで、急速昇降温熱処理後に形成された L10- FePt ナノ磁性微粒子群に関する研究・検討を進めたものです。
また、本研究は塚本新教授がプロジェクトリーダーを務めた「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している情報ストレージ研究推進機構の助成により推進され、現在切迫している大規模情報保存社会の礎となるものです。
おめでとうございます。