日本大学理工学部
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2019年09月19日

メディア

物質応用化学科 高分子工学研究室の研究成果が、英国王立化学会Polymer Chemistry誌のinside front coverに選ばれました。

物質応用化学科 高分子工学研究室 卒業生の石津百啓さん、物質応用化学専攻2年渡辺翔大さんらの論文が、英国王立化学会Polymer Chemistry誌のinside front coverに選ばれました。これは同号に掲載された論文の内から優れたものを表紙または裏表紙にするものです。

高分子材料に、無機成分を添加することで、高分子材料に光学、導電性、ガスバリアなど新たな機能を付加することができます。しかしながら、根本的な課題として、高分子材料に無機成分を添加すると、高分子材料の機械強度が低下してしまうという問題がありました。
本研究では、この問題の原因がポリマーであるPMMAと無機成分であるチタニアと結合しているために起こることに注目しました。そこで、筆者らは、PMMAとチタニアの結合を阻害する化合物を探索し、イオン液体であるテトラブチルホスホニウムクロライド(TBPC)がその効果を持つことを発見しました。驚くべきことに、PMMAにチタニアを混ぜた材料に、TBPCを添加すると機械強度の低下を抑えられるだけでなく、高分子の基本物性である、透明性や形状記憶特性を向上させることが明らかになりました。この研究成果は、状況に応じて変化するスマートウィンドウなどに応用できる重要なものであり、この度、英国王立化学会Polymer Chemistry誌に掲載されることになりました。




論文タイトル
Improvement of the transparency, mechanical, and shape memory properties of polymethylmethacrylate/titania hybrid films using tetrabutylphosphonium chloride
物質応用化学科 高分子工学研究室の研究成果が、英国王立化学会Polymer Chemistry誌のinside front coverに選ばれました。