日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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ニュース

2020年08月19日

在学生

日本大学理工学部長からのメッセージ
-後学期の授業のあり方について-

日本大学理工学部
日本大学大学院理工学研究科
日本大学短期大学部(船橋校舎)
在学生のみなさんへ

日本大学理工学部
学部長 岡田 章


夏休みをいかがお過ごしでしょうか。前学期が終了して一段落した今,しっかりとリフレッシュしてほしいと思っています。とはいえ,新型コロナウィルス感染症の拡大は予断を許さない状況が続いています。感染予防を徹底し,自分がかからないよう,他人にうつさないよう,節度ある行動を引き続き心掛けてください。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,前学期は全ての科目をオンライン授業で実施せざるを得ませんでした。皆さん一人ひとりの協力によるところも大きく,心から感謝しています。皆さんにとって大変残念な大学生活となっていることは,我々教職員も大変心を痛めています。早く感染症の蔓延が終息して,平常のキャンパスライフが戻ることを願ってやみません。
大学では,実際に体験したり,ディスカッションしたりすることで効率的に教育効果を高められる授業内容も多く,また授業の合間などにおける学生同士あるいは先生とのちょっとした会話,学生同士の切磋琢磨,それに課外活動なども重要です。しかしながら,感染症は未だ終息の目途が立たず,先を見通すことが困難な状況です。このような状況下のため,理工学部及び短期大学部(船橋校舎)では,9月18日(金)から授業が始まる後学期において,大学に登校しての授業(対面授業)を部分的に再開する予定です。11日(金)からの後学期ガイダンスも,対面での実施を予定しています。これらの実施に向けて,キャンパス内での感染予防対策を徹底すべく準備しています。しかし,全ての授業を対面で実施することは現実的には不可能です。実験・実習科目及び演習科目の一部を対面授業とし,講義科目は原則オンライン授業を継続せざるを得ません。
その理由について,感染予防の観点から述べます。

- 教室では大勢が長時間を一緒に過ごすこと

- ソーシャルディスタンスを確保した着席では受講生が教室に入りきれず,また受講生を別教室や別時限へ分散するには限界があること

- 授業ごとに教室を移動して座席を共有利用し,さらに異なる受講生が授業ごとに混在し合うこと

- 都県境を越えて通学する学生が多いこと

- 混雑する電車を避けての通学が難しいこと

- 大学生活においては,学内外において多様で広範な交流があること


さらに,皆さんの多くは自主的に勉学に励む能力や,ITスキル,自己学修マネジメント能力があることも背景にあります。したがって,部分的となりますが,対面授業を実施するために教職員がそろって準備に努力しています。
一方,さまざまな理由で首都圏以外の実家に戻っていたり,留学生は出身国にとどまっていたり,健康面に不安があって自主的に外出を控えざるを得ない学生の皆さんもいます。このような方々には,無理にキャンパスに登校して対面授業を受けなくても良いよう,対面授業を実施する科目もオンラインで受講できる準備をしています。
また,前学期のオンライン授業について,授業アンケートなどを通じて皆さんから多くのご要望やご意見をいただきました。現在,ご指摘いただいた課題について改善に向けた検討を進め,学修環境の改善を図っています。
オンライン授業が続く中での悩み事などは,担任や学生支援室などが相談に応じる支援体制を整えていますので,積極的に活用してください。

後学期も大変厳しい状況が続きますが,皆さんのご理解とご協力を引き続きお願いします。我々教職員も,皆さんの大学生活が少しでも充実するよう努力していく所存です。
酷暑が続いていますが,皆さんの健康をお祈りし,元気に後学期を迎えられることを願っています。