日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2020年12月21日

レポート

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

※新型コロナウイルス対策万全にし、指示以外の私語は発せず換気の良い外で作業を行いました。

12月15日(火)、未来博士工房の1つ「ブリッジ工房」が、タワー・スコラ前に新しい構造デザインの橋をつくりました。
この橋は、トラスの核点を2点にしたもので、拘束材の形によって扁平でもアーチ状にもなる自由度がある橋です。シザース状になっていて、写真をみていただければわかるとおり、畳んだ時には大変コンパクトで持ち運びも便利です。そのため、災害時等緊急を要する時にも活躍が期待できる橋となっています。
今回は、全長約8.6mの橋を学生たちが見事作りあげました。
コロナ禍にあり、入構制限もある中で思うように作業がすすまないこともありました。さらに、本来であればオープンキャンパス等のイベント時にたくさんの高校生の皆さんに実際に渡っていただいて、その構造についてお伝えしたりということがあるはずでしたが、そこはオンラインであってもそのチームワークはくずれることなく組み立ての本番を迎えました。
まず、主に図面・デザイン担当の長谷川佑大さん(4年)と主に計算部分を担当の中川駿一さん(4年)を中心とした円陣がくまれ、注意事項を伝えた後にはじまった橋づくりは、指示の声が飛ぶ中で、大変テンポよく、畳まっていた状態の橋がしっかりと少しずつ伸びて行き、ゆがみをチェックしながら、橋の中に1人入り両外側にいるメンバーと連携しながら、だんだんその姿をあらわしました。ほんの少しのミスがあると絶対に完成しない橋。
学生たちは日頃の実践的な授業で使い慣れた道具を自在に使って、真剣な眼差しで作りあげていきました。一切の無駄な時間のない見事なチームワークと作業でした。
まだ名前がついていない橋ですが、その姿は、タワー・スコラをバックに美しく力強く、自然と拍手が沸き起こりました。
中川さんは、つくる過程で、仲間がそれぞれ自分たちの研究課題があるにもかかわらず、その時間を割いてまで手伝ってくれて、本当にありがたかった。全員が真剣に取り組むことで人を支える橋が出来上がる。人が乗れた時には感動した。
長谷川さんは、中川さんと、どうやって計算したら一番安全に評価できるか、橋として成り立つかに時間を要した。これでもかという位計算をしたが、実際に木材を使って人力で作ったらどうなのか不安だった。結果、これだけ人が乗って歩いて渡れることができて、本当に安心して嬉しかった。仲間の協力が本当にありがたかった。
と話してくれました。
最後には、指導をした土木工学科 構造・デザイン研究室の関文夫教授を囲んで記念撮影をしました。
その橋は、まだ名前はないけれど、その目的は緊急時に物資輸送や人の移動を支える等の世の中に役立つ願いがこめられており、コロナ禍にあっても、仲間の絆はしっかりと繋がっていることを証明し、その技術と学びを後輩へ繋いでいく希望に輝く橋でした。

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

【ブリッジ工房】 その橋は仲間と作りあげた希望の橋

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