日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2021年08月31日

受賞

電子工学科の中川活二教授が、「日本磁気学会」において令和3年度学会賞を受賞しました。

電子工学科 中川活二教授(専門:電子材料、磁性材料)が、令和3年8月27日に開催された日本磁気学会表彰式において、令和3年度学会賞を受賞しました。学会賞は日本磁気学会最高の賞であり、本学会役員等としての貢献を通して学会の発展に特別の功労があった人に与えられる賞です。

中川活二教授は、光と磁気に関連する分野の国際会議MORISの日本磁気学会での立ち上げに協力し、MORISや関連する専門研究会で中核的役割を担い、この分野の連携を強めました。さらに、国際化理事としてAsian Union of Magnetics Societies (AUMS) の立ち上げに深く係わり、その後もAUMS Council MemberとしてMSJ理事の立場としてMSJとの連携を進めました。2017年-2018年には副会長、そして2019年‐2020年には日本磁気学会会長を務め、日本磁気学会の発展に貢献しました。

研究題目は“光磁気記録に関する基礎および応用研究”です。中川活二教授は、一貫して光と磁気のデバイスに関連する研究を行ってきました。特徴的な研究成果として、半透明の磁性ガーネット多層膜の波長多重による多層同時再生があります。光を使った磁気ディスクの再生には、その波長依存性を生かした再生法があることに早い時期から着目し、多層記録された磁性膜の多波長多層同時再生を提案しました。この発想は、光の応用だけでなく、マイクロ波等でも周波数による共鳴層選択の発想と同根です。また、光アシスト磁気記録の近接場素子の提案だけでなく、円偏光を用いた光直接磁化反転を微少領域に起こすための近接場素子構造の研究も進めました。

これらの功績が認められ、今回学会賞の受賞に至りました。
おめでとうございます。

電子工学科の中川活二教授が、「日本磁気学会」において令和3年度学会賞を受賞しました。

電子工学科の中川活二教授が、「日本磁気学会」において令和3年度学会賞を受賞しました。