日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2022年06月20日

受賞

まちづくり工学専攻博士後期課程を修了した渡辺万紀子さんが、土木学会論文奨励賞を受賞しました。

令和4(2022)年6月10日に行われた土木学会の定例総会において、まちづくり工学専攻博士後期課程を修了した渡辺万紀子さん(理工学部まちづくり工学科1期生、現富山市民プラザ)が論文奨励賞を受賞しました。
この賞は、40歳までの独創性と将来性に富むものと認められた若手研究者に与えられる賞で、若手研究者の登竜門として最も名誉の高い賞です。理工学部としては、まちづくり工学科の西山孝樹助手(現准教授)、土木工学科の山田雄太助手(現助教)に次いで受賞したものです。
本研究内では、街路空間の賑わい空間が創出される政策が打ち出されるようになり、賑わい創出のための活発な議論がなされるテーマに対し、先駆的な研究を行ってきたことから論文奨励賞として相応しいと認められました。
おめでとうございます。

受賞名
論文奨励賞
授与団体
公益社団法人土木学会 (Japan Society of Civil Engineers)
受賞対象者
渡辺 万紀子
受賞対象論文
渡辺万紀子・天野光一・西山孝樹: 街路空間における中間領域の類型化とその構成要因に関する研究, 土木学会論文集D1, Vol.77, No.1, pp.17-32, 2021.3.
研究内容
街路空間に関する研究の多くは、通行機能を対象とし対象エリアも限定してなされてきた。本論文は、滞留するための空間機能に着目して「中間領域」の概念を導入し、街路空間の賑わいについて対照エリアを限定することなく論じている。主要な成果は賑わいを生み出す中間領域の類型に関する論考であるが、それらの空間評価にまで論を展開している。本論文が提案している街路空間の賑わいに関する研究概念・手法は、わが国で美しくかつ賑わいのある街路空間を創出する方向への議論につながることが期待できる。街路空間の賑わい空間創出施策が進められつつあるなかにあって先駆的・挑戦的研究と評価できることから論文奨励賞に相応しいと認められた。【土木学会賞「受賞理由」より引用】

注釈
土木学会 設立:1914年、会員数:38,651名(令和4年5月末現在)
論文奨励賞
1920年に創設された「土木賞(現:土木学会賞)」の一つであり、原則として、土木学会誌、土木学会論文集、その他土木学会の刊行物に研究、計画、設計、施工、考案、維持管理などに関する論文を発表し、これが土木工学における学術・技術の進歩、発展に寄与し、独創性と将来性に富むものと認められた若手研究者に授与される。候補論文は選考対象が筆頭著者の単一の論文である。例年、土木工学の各分野から1名の候補者が選出される。
(参考:https://committees.jsce.or.jp/ronbun_sho/)
まちづくり工学専攻博士後期課程を修了した渡辺万紀子さんが、土木学会論文奨励賞を受賞しました。