日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2022年11月10日

レポート

【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。

【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。

  世の中は成績ではないんだよ。
  やったか、やらなかったか。
  間違った情報にとらわれて匙を投げないで。
  自分たちの人生を決めるのは自分たち一人ひとり。
  4年間の大学生活を無駄にせず、何事もあきらめる前に、世界に出て挑戦してほしい。 

  OK? 

11月9日(水)船橋キャンパス1325教室にて、航空宇宙工学科の卒業生でNPO法人 Aero Zypanguプロジェクトの代表 前田伸二さん(2002年卒業)の特別講義が行われました。
前田さんは、理工学部に入学してまもなく、大きな事故に巻き込まれ生死をさまよう経験をされました。その結果片目の視力を失うというつらい事実と向き合わなくてはならないこととなりました。将来パイロットを夢見ていた前田さんにとってそれは夢と希望を失った瞬間でもあったといいます。
様々な声に自問自答し生きていくことの意味を見失いそうになった苦しい日々。 周りの大人から「障害者」とレッテルを貼られ、幼い頃から憧れていたパイロットになるという夢も日本の法律上、不可能であるという現実を突き付けられました。
しかし、そこであきらめることはありませんでした。挫折を大きな力に変え大学生活を不屈の精神で全力で過ごし、卒業後、単身でアメリカに渡り、パイロットになるという夢を実現させました。
そして、コロナ禍における2021年6月、パイロットとして単独での世界一周飛行の偉業を達成されました。
この功績は、広く人々を勇気づけたことが評価され、2022年9月、米国ボナンザ協会最高位のABSエアマンシップ賞がおくられました。

特別講義では、「“impossible(不可能)”から”I'm possible(可能)”へ」私たちには乗り越えられないものはないと、学生達に熱いメッセージがおくられました。
エンジニアとして、パイロットとして、飛行教官として、日々ご活躍されている前田さんご自身の経験を踏まえての講義は、途中で涙がこらえきれないほどの感動の波が押し寄せ、学生達にとって、勇気と希望をいただいた一生忘れることのできない講義になったことと思います。
前田さん、素晴らしいご講義、ありがとうございました。
また母校に帰ってきてくださる日を楽しみにしております。

前田伸二さん
プロフィール
1979年生まれ。北海道出身。米国非営利団体NPO「エアロ・ジパング・プロジェクト」代表。アースラウンダー。
日本航空高等学校卒業後、日本大学理工学部航空宇宙工学科に入学して2か月後に交通事故で右目の視力を失う。大学卒業後、2002年にICCコンサルタンツ主催のIBPプログラムに参加。2003年よりエンブリ・リドル航空大学大学院で航空安全危機管理を研究。在学中、隻眼のパイロットとして自家用操縦士免許を取得する。
現在は米国の民間航空機メーカーに勤務し、地元飛行訓練所で教官も務める。
【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。

【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。

【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。

【実施報告:航空宇宙工学科 特別講義】11月9日(水)、プロペラ機による単独世界一周飛行の偉業を達成した隻眼のパイロット前田伸二氏(2002年卒)による心揺さぶる講義が行われました。