日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2022年11月14日

レポート

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト 11月11日(金) 沼津にて実証実験が開始されました。

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト 11月11日(金) 沼津にて実証実験が開始されました。

日本大学と静岡県で『日大×静岡県で紡ぐ新たな創出の息吹』と題した自動走行実証に向けた連携・協力に関する協定を本年8月に締結。日本大学と静岡県と東急株式会社の「産官学」の未来へ繋ぐ連携プロジェクト「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」がいよいよ11月11日(金)、本格的な実証実験を始めました。

交通システム工学科の藤井敬宏教授は、将来的に、JR三島駅と、トヨタ自動車が2024年に第1期のオープンを目指して建設を進めている次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」まで、自動運転で将来アクセスできるような「地域連携情報ハブ拠点」を形成することを提案。

まずは、JR三島駅前にある国際関係学部三島駅北口校舎ロビーに無人運転の「遠隔コントロールセンター」を設置し、これからスタートする松崎町と沼津市で実施される無人運転の公道を使用した走行実験の状況を、リアルタイムで監視し、横断歩道・交差点の通過時・路上駐車の回避など、自動運転車両が運行可否を判断できない場合の支援方法を検討します。

その他、国際関係学部矢嶋ゼミナールと連携し、「地域連携情報ハブ拠点」のニーズとシーズの検討、さらに、ウーブン・シティと関わる世界各地から来訪される方々の支援として、国際関係学部の多言語に長けた学生をコンシェルジュとした情報発信、自動運転車利用案内センターとしての機能(MaaS(Mobility as a Service)の案内・支援)も想定。2024年には、ウーブン・シティへの入居も予定されており、JR三島駅は多くの国内外の利用者増がみこまれていることから、来年度、JR三島駅とJR下土狩駅間の無人運転実証実験実施を目指しています。

11月11日(金)には、渡邊国際関係学部長と青木理工学部長が、沼津駅南口~沼津港における実証実験開始日の第1便に試乗しました。その自動運転車両は8人乗りのEV車で、車体のあらゆるところに、カメラやレーザーレーダーがとりつけられており、その他、1回の充電で80㎞走行可能なリチウムイオン電池、通信装置・自動運転システムが搭載され、スマートポール(センサ・通信機器などを搭載した多機能ポール)が新たに組み込まれたことで、自動運転車の死角エリアの検出が出来るものとなっており、後ろの車両が追い越す時に減速し、信号のところでは停止するなど、安全に制御されていました。

実際に試乗された青木学部長は、
「思ったよりスムーズでした。いろいろなものを判断する技術が進んでいてスムーズな走行が実現できたと思う。スマートポールの設置をはじめとしたセンサーを融合することでますます安全性が向上するのではないか。」
と感想を述べられました。

試乗のあと、国際関係学部三島駅北口校舎設置の遠隔コントロールセンターにて、遠隔監視・操作技術を視察し、「産官学連携による未来へ繋ぐ地域連携情報ハブ拠点」というテーマで座談会が行われました。

座談会では、渡邊武一郎国際関係学部長、青木義男理工学部長の他、理工学部から交通システム工学科 藤井敬宏教授、同学科石坂哲宏准教授、国際関係学部から矢嶋敏朗准教授、さらに、連携する静岡県交通基盤部建設政策課,東急株式会社社会インフラ事業部幹部が登壇し、将来の自動運転を社会実装するための課題や、「産・官・学」+「民」の力を組み込んでの取り組み等について意見交換をしました。

警察庁の発表により、自動運転のレベル4対応車両による無人運転を来年4月より一部運用条件つきで実施できることとなり、今後重ねてゆく実証実験がますます注目されます。

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト 11月11日(金) 沼津にて実証実験が開始されました。