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2024年11月20日
メディア
【日本経済新聞(2024年11月20日朝刊)】「大学のいま 知の挑戦」にて、日本大学量子科学研究所及び電子線利用研究施設についての紹介、そして同研究所 早川恭史教授のコメントが掲載されました。
2024年11月20日朝刊 日本経済新聞の「大学のいま 知の挑戦」というコーナーにて、日本大学量子科学研究所及び理工学部船橋キャンパス内にある電子線利用研究施設についての紹介、そして量子科学研究所 早川恭史教授のコメントが掲載されました。
是非、ご一読ください。
- 量子科学研究所
- 1957年に創設された日本大学原子力研究所は、日本大学の学術研究拠点のひとつとして、原子力の基礎及び応用の研究を推進し、同時に、理工学部物理学科、及び理工学研究科物理学専攻の教育に携わってきました。1992年、理工学研究科に量子理工学専攻が開設されたのに伴い、その教育を主として担当するようになりましたが、量子科学の基礎及び応用の研究を中核とした科学研究の一層の充実・発展を目指して、2002年3月1日をもって、量子科学研究所に名称変更されました。
研究テーマは常に開拓者精神に富むものが選ばれており、創設時からの「核融合」に加えて、「加速器科学(電子線利用研究施設)」「量子光学」及び「原子光学」が実験的研究として行われています。理論的研究では、「素粒子論・量子論」及び「計算物理」などの、独創性を要する先端的研究が行われています。以上を含む多くの研究には、理工学部のほか、医学部など本学関連学部からの兼任研究員、国内外の客員研究員が参加しています。また、国際シンポジウムや研究会が随時開催されています。
- 電子線利用研究施設
- 日本大学電子線利用研究施設は、日本大学の「電子線形加速器による放射光利用計画」に基づき設置された学内共同利用施設です。船橋キャンパスにある本施設では、125MeV
電子線形加速器を高度に活用し、赤外領域の自由電子レーザー(Free Electron Laser: FEL) とパラメトリック X 線放射(Parametric X-ray Radiation: PXR)という、世界的にも独創的かつ優れた2つの連続波長可変の単色放射光源を実用化するとともに、テラヘルツ(THz)領域の光源開発にも取り組んでいます。
本施設は、「加速器科学研究室」を中心とする施設教職員の支援のもとでこれらの光源を医学・生物学から理工学にわたるさまざまな分野の研究者に提供し、全学的共同利用を通じて学際的かつ先進的な研究成果を生み出すことを目的としています。また、本施設にはX線回折装置等の解析装置もいくつか設置されており、これらの共同利用も行っています。現在、共同利用実験は随時公募方式で募集しており、学内研究者(学部生、大学院生を含む)、及びその共同研究者である学外研究者の利用申請に基づいて、施設の利用状況などを踏まえながら、施設教職員との協議により実験スケジュールが決定されています。また、共同利用推進について討議する「ユーザーズミーティング」や「研究成果報告会」などが適宜開催されています。