日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2025年04月07日

イベントお知らせ

令和7年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。

令和7年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。

 令和7年4月7日(月)、満開の桜がキャンパスを優しく包む中、令和7年度日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われ、2,818名(学部・短大・大学院含む)が新しい第一歩を踏み出しました。
新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。そしてご家族の皆様、誠におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。

 午前に船橋キャンパスで執り行われました理工学部・短期大学部(船橋校舎)の新入生歓迎式では、轟 朝幸 理工学部長が式辞を述べられ(全文以下のとおり)、ご来賓の多摩都市モノレール株式会社 代表取締役社長 奥山宏二様(土木工学科卒業)からは、ご卒業されてから現在までのご自身の経験をお話いただきましたあと、
 「科学と技術を使い、社会に対して貢献し、配慮できる器の大きい人になってほしい。挑戦心を忘れず、自身の頭で考え、正しい判断のできる人になってほしい。
  バランス感は、学び、経験し、出会い、その積み重ねで磨かれるもの。様々な意見を聞いて最良の答えを出すことが大事。
  日大のネットワークはものすごい宝。ここで学んだこと、経験を積んだことを糧として羽ばたいてほしい。」
 と、あたたかいお祝いの言葉を頂戴いたしました。

 午後には場所を駿河台キャンパスに移し、令和7年度大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われ、ご来賓の中村英夫名誉教授(元 応用情報工学科教授)から
 「社会に出て大学院卒業の人に求められることは、課題解決型の任務である。理工学専攻には、理学・工学の分野でリーダーシップをとるような優れた指導者が多くいる。
  一緒に考え、いかに最良の解を出せるか。課題解決する能力を鍛え、社会のリーダーとなる人になってほしい。明日の世の中のために頑張ってほしい。心からのエールを送る。」
 と、お祝いの言葉を頂戴しました。

 両キャンパスとも厳かな雰囲気の中、新入生の皆さんは真剣な表情で式辞・祝辞の内容を、しっかりと胸に刻んでいるようでした。
 新入生の皆さんは、たくさんの可能性を秘めた若きエンジニアです。
 我々教職員は、皆さんの挑戦を、温かくそして力強くサポートをしてまいります。安心して、勉学に励んでください。そして、仲間とともに一生忘れられない大学生活を送ってください。皆さんがそれぞれの目標に向かって大きな飛躍を遂げることを心から願っております。
 我々教職員一同、在学生とともに新入生の皆さんを心から歓迎いたします。

 <式辞全文>
 令和7年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式

 新入生の皆さん、日本大学理工学部、日本大学短期大学部へのご入学、まことにおめでとうございます。
 ご来賓の多摩都市モノレール株式会社 代表取締役社長 奥山宏二様、並びに本学の教職員とともに、皆さんの入学を心よりお祝いし、歓迎いたします。
 大学進学を目指してきた皆さんのご努力に敬意を表するとともに、皆さんを支えてこられたご家族や関係者の方々にもお祝いを申し上げます。
 現代社会は、新型コロナウイルス感染症による影響から復興しつつあり、SDGs(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラル、ダイバーシティ、働き方改革など、これまでと異なる価値観への大きな変革の時期を迎えています。生成AIやデジタルツイン、ロボティクス、スマートシティ、宇宙開発などの技術革新も急展開しており、生活や産業のあり方が大きく変わろうとしています。
 一方で、「令和6年能登半島地震」や先日発生した「ミャンマー地震」では甚大な被害があり、いまだ自然災害の脅威は大きな課題です。一刻も早い復旧・復興、そして平穏な暮らしに戻ることを祈念しております。また、ロシアのウクライナへの武力侵攻など、世界各地での紛争も絶えず、人類は様々な危機に晒されています。人類の平和と福祉のために、多くの課題解決が急がれています。
 これらの課題解決に科学技術は大いに貢献できます。イノベーション、つまり「技術革新によって社会変革」を起こすことができます。国の政策においても、2020年に科学技術基本法が改正され、科学技術・イノベーション基本法となり、「人文社会を含む科学技術」と「イノベーション創出」の振興を一体的に図って、社会課題の解決に取り組むことが謳われています。
 日本大学理工学部も社会課題の解決にチャレンジしてきました。前身である日本大学高等工学校は、1920年に当時の社会的要請であった国土の近代化に資する技術者を育成することを目的に創設されました。今から105年前のことですが、当時もコロナ禍と同様にスペイン風邪の猛威に晒されていたそうです。また、創設から3年後の1923年には関東大震災が発生しました。この震災復興に高等工学校の関係者が大いに貢献したとの記録が残っています。それ以降も多様な分野に及ぶ多くの技術者を輩出し、現代社会の構築に大いに貢献してきたことは私たち理工学部の誇りです。
 理工学部では、教育理念である「自由闊達な精神」「豊かな創造性」「旺盛な探求心」の醸成を通じて「未知未踏への挑戦」を続けてきました。これからも豊かな未来社会を構築するイノベーションを牽引していきたいと考えています。この理工学部のキャンパスには充実した研究施設があり、最先端の科学技術研究や社会実装を手がけている教員・研究者が揃っていると自負しています。このリソースを活かしてイノベーションを起こせるかは、皆さん次第です。
 また、理工学部は「CST×DREAM」を教学コンセプトとして掲げています。誰もがワクワク感を持ち、のびのびと活動できる場として、一人ひとりがともに「夢を追いかけ、心躍るキャンパス」でありたいと考えています。
 夢を叶えることに関して、新紙幣一万円札の肖像となった近代日本経済の父と称される渋澤栄一の言葉を皆さんに贈りたいと思います。

  「夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。
   信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。
   実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。
   ゆえに幸福を求める者は夢なかるべからず。」

 この言葉は、夢を持つことの重要性を強調しています。夢を持つことで、理想が生まれ、信念が育まれます。そして、その信念に基づいた計画が立てられ、計画を実行することで成果が得られます。成果が得られることで、真の幸福がもたらされるのです。幸福を求めるならば、夢を持ち続けることが不可欠です。
 大学は、専門的な知識や技能を修得する場であると同時に、人間性を磨き、社会に貢献するための礎を築く場でもあります。
 渋沢栄一は、次の言葉も残しています。「学問は一種の経験であり、経験はまた一種の学問である」。教科書や教室での学びはもちろん大切ですが、それだけにとどまらず、多様な   経験を通して、自らを成長させてください。
 サークル活動、ボランティア、留学、インターンシップなど、様々な経験を積極的に実行してください。最先端の科学技術を身につけるため、学部4年間の学びに加え、大学院進学も視野に入れてください。これら大学での多様な経験は、知識を深めるだけでなく、視野を広げ、人間関係を築き、社会性を養う絶好の機会となるでしょう。
 日本大学は、皆さんが夢を実現するための最高の舞台であると自負しています。個性豊かな教職員、そして共に学び、成長する仲間たちが皆さんを待っています。学生時代の仲間は、一生の宝物になります。大学生活は、人生の中で一番自由に自分の器を拡げ、自分の夢を探し、夢の実現に向けて突き進める時期であり、仲間とともに過ごした時間はかけがえのないものとなります。
 この夢を実現する舞台である日本大学の教育憲章は「自主創造」です。すなわち「自ら学ぶ、自ら考える、自ら道をひらく」能力をこの4年間で体得してください。さらには理工系学問の専門知識、それに加えて多様な知識を交えた「総合知」を身につけて、夢を追いかける一員として、様々な課題を正しく理解し、その解決に向けて、共に考え、共に行動できる人材となってください。
 結びに、繰り返しとなりますが、皆さんがこれから過ごす大学生活は、夢を育み、未来を創造するための大切な時間です。無限の可能性を秘めた皆さんの前には、希望に満ちた未来が広がっています。このキャンパスで、かけがえのない仲間と出会い、切磋琢磨しながら、それぞれの夢に向かって大きく羽ばたいてください。
 改めて皆さんの入学を心からお祝い申し上げるとともに、ここでの学びと学生生活を通じて、皆さんが心豊かに成長していただくことを祈念して、私からの式辞とさせていただきます。

令和7年4月7日
                                      日本大学理工学部長
                                      日本大学大学院理工学研究科長
                                      轟 朝幸

令和7年度 日本大学理工学部 短期大学部(船橋校舎)新入生歓迎式、大学院理工学研究科新入生歓迎式が執り行われました。