専攻概要
国内外の研究機関と連携した研究環境で、
学際的・先端的な研究を実践する能力を育成
専攻の特色
物理学専攻は1963年の創設以来、産業、教育、研究など多くの人材を養成してきています。カリキュラムは専門基礎から最先端の知識までを修得できるように構成されています。充実した実験装置と理論研究を活かし、多様な講義に加えて研究室単位のゼミナールによる総合的指導と実験・輪講による個別指導を行い、最先端の専門的知識の修得と将来の研究活動や社会活動ができるように配慮しています。研究成果は学会などで積極的に発表するように指導しています。
教育研究上の目的
前期課程
現代科学・技術の様々な分野において基礎となる物理学の専門知識と論理的な思考法、科学・技術の課題の解決法を修得し、豊かな人間性、国際性、社会倫理観を身に付けた人材を養成する。
後期課程
物理学の高度で最新の専門知識と思考法を修得し、科学者としての社会倫理観を身に付け、現代科学・技術の様々の分野における研究課題を解決する能力、自立して研究を進める能力、新しい分野を切り開く応用力をもつ人材を養成する。
進路の傾向
(博士前期課程修了生)
就職実績一覧
(2021年度~2023年度博士前期課程修了生)
電子・電機 | 三菱電機/東芝/京セラ/日本電気(NEC)/TDK/富士電機/富士通ゼネラル/日本ケミコン/ウシオ電機/マブチモーター/ニチコン/太陽誘電/日本電子/サンケン電気/MARUWA/明電エンジニアリング/ネグロス電工/ソニー/山一電機 |
情報処理・ ソフトウエア | かんぽシステムソリューションズ/日立システムズ/NSD/大塚商会/NECソリューションイノベータ/富士通Japanソリューションズ東京/東芝デジタルソリューションズ |
鉄鋼・非鉄・ 金属製品 | サンエツ金属/フジクラ |
自動車・ 輸送用機器 | SUBARU/日本電産エレシス |
研究指導教員と研究テーマ
※ 研究者情報データベースを表示するには、名前をクリックして下さい。
浅井 朋彦 教授/博士(工学)プラズマ物理学 | 高効率な核融合炉心プラズマを中心に、プラズマ物理学の基礎から応用にわたる研究を行っています。また、先端的なプラズマ物理研究には、実験技術の開発が必須であり、これらを医療や材料などの分野へ応用する研究も行っています。 |
岩本 弘一 教授/博士(理学)宇宙物理学|高エネルギー天体物理 | 超新星/ガンマ線バースト/元素の起源/輻射輸送/ニュートリノ/重力波/ブラックホール |
鈴木 潔光 教授/理学博士数理情報学 | メディアを利用した導入教育システムの開発研究/基礎教育のデータベース化とウェブ配信に関する研究/大学数学における可視化教材の開発と教育効果に関する研究/高等学校・中学校の数学教材の開発とウェブ配信に関する研究 |
高瀬 浩一 教授/博士(理学)半導体物理学 | 電子相関の物理(弱相関から強相関)/新規熱電半導体の物質探査と高温物性測定/強磁性半導体の創成と物理/放射光X線を用いた分光測定/ナノ材料の作製とその応用(表面プラズモンと新規メモリデバイス) |
二瓶 武史 教授/博士(理学)素粒子物理学|超対称理論・大統一理論 | 素粒子標準模型の枠組みを越えて、質量の階層性、暗黒物質、暗黒エネルギー、大統一理論、CP 対称性の破れ、宇宙のインフレーションなどの観点から、より優れた理論の構築を目指している。 |
根來 均 教授/博士(理学)宇宙数理解析|宇宙物理学・X線観測 | 高エネルギー天体観測、とりわけ国際宇宙ステーションに搭載した全天X線監視装置 MAXI のデータを用いたブラックホールと重力波の観測的研究 |
藤井 紫麻見 教授/博士(理学)宇宙物理学 | 天体物理学、特に恒星天文学/超新星における元素合成と高エネルギー放射/高密度天体周辺の放射輸送/銀河・銀河団中の放射と化学進化 |
山中 雅則 教授/博士(理学)物性生命情報理論|物性理論・計算物理学 | 統計力学・計算物理学・第一原理計算などの手法を用いた数理解析応用技術、特に時系列多変量解析・インシリコ創薬・ゲノム創薬・神経発火の解析と高次脳機能 |
渡辺 忠孝 教授/博士(工学)物性物理学 | 固体電子物性/強相関電子系の物理/エキゾチック超伝導/幾何学的フラストレーション/超音波物性/単結晶成長 |
小松﨑 良将 准教授/博士(理学)生物物理学|神経科学 | 電気生理学的手法/蛍光イメージング法を用いた神経系の高次情報処理機構(記憶・学習・情動など)の解明/嗅覚情報処理中枢の神経ネットワーク/緑茶カテキンによる記憶学習モジュレーション |
住友 洋介 准教授/博士(理学)量子ビーム科学 | 相対論的領域の高いエネルギーの粒子集団が及ぼす原子や分子レベルでの物理現象を含む加速器物理や放射線科学の研究 |
三輪 光嗣 准教授/博士(理学)素粒子論|超弦理論・ゲージ重力対応 | 自然界のあらゆる物質と相互作用を統一する理論の候補である超弦理論に関する研究を行っている。特に、超弦理論によって予言されるゲージ理論と重力理論の対応関係の研究に力を入れている。 |
授業科目・研究環境
授業科目一覧
前期課程
- 素粒子物理学Ⅰ
- 素粒子物理学Ⅱ
- 量子力学特論Ⅰ
- 量子力学特論Ⅱ
- 一般相対論Ⅰ
- 一般相対論Ⅱ
- 原子核物理学Ⅰ
- 原子核物理学Ⅱ
- 原子核反応論特論Ⅰ
- 原子核反応論特論Ⅱ
- 統計物理学特論Ⅰ
- 統計物理学特論Ⅱ
- 多体問題特論Ⅰ
- 多体問題特論Ⅱ
- 物性物理学特論Ⅰ
- 物性物理学特論Ⅱ
- 超伝導特論Ⅰ
- 超伝導特論Ⅱ
- 低温物理学特論
- プラズマ物理学特論Ⅰ
- プラズマ物理学特論Ⅱ
- 高温プラズマ加熱特論Ⅰ
- 高温プラズマ加熱特論Ⅱ
- 量子物理学
- 電磁力学
- 統計力学
- 固体電子論Ⅰ
- 固体電子論Ⅱ
- 科学史特論Ⅰ
- 科学史特論Ⅱ
- 場の理論特論Ⅰ
- 場の理論特論Ⅱ
- 非線形物理学
- 宇宙物理学特論Ⅰ
- 宇宙物理学特論Ⅱ
- 天体物理学特論Ⅰ
- 天体物理学特論Ⅱ
- 高エネルギー宇宙物理学特論Ⅰ
- 高エネルギー宇宙物理学特論Ⅱ
- 磁気流体力学Ⅰ
- 磁気流体力学Ⅱ
- 数理情報学特論
- 生物物理学特論Ⅰ
- 生物物理学特論Ⅱ
- 量子ビーム科学特論Ⅰ
- 量子ビーム科学特論Ⅱ
- 物理学講究Ⅰ
- 物理学講究Ⅱ
- 場の理論特別研究
- 量子ビーム科学特別研究
- 物性物理学理論特別研究
- プラズマ物理学特別研究
- 物性物理学実験特別研究
- 生物物理学特別研究
- 科学史特別研究
- 宇宙物理学特別研究
- 数理情報学特別研究
- 学位論文
後期課程
- 物理学特別講義
- 場の理論特別研究
- 量子ビーム科学特別研究
- 物性物理学理論特別研究
- プラズマ物理学特別研究
- 物性物理学実験特別研究
- 生物物理学特別研究
- 科学史特別研究
- 宇宙物理学特別研究
- 数理情報学特別研究
- 学位論文
専門分野の研究環境
- 核融合実験装置 磁場反転配位型
(プラズマ:長さ1m、半径0.07m、温度500keV、持続時間150μs) - 磁化同軸プラズマガン
- 高周波スパッタ薄膜作製装置
- 分子線エピタキシー装置
- 無冷媒5テスラ超伝導マグネット
- エネルギー分散形X線分析装置
- 低温磁場中比熱測定装置
- 分光光度器
- 四楕円鏡型浮遊帯域溶融装置
- 10テスラ超伝導マグネット
- 走査型電子顕微鏡
- 超伝導量子干渉磁束計
- フォトルミネッセンス測定装置
- 直流スパッタ薄膜作製装置
- 18テスラ超伝導マグネット
- 温度可変クライオス0タット
- 粉末X線回折装置
- 熱重量分析装置
- アーク炉
- 高圧高温電気炉
- パルス強磁場発生装置
- 低温X線回折装置
- 交流帯磁率測定装置
- 超音波物性測定装置