プラズマ理工学研究施設
核融合炉心を目指した高温プラズマ閉じ込め法のうち、理論的にもっとも効率が高い磁場反転配位(Field-Reversed Configuration: FRC)について、実験研究を行っています。
この施設で開発されたFRC実験装置FATは、プラズモイド ―磁場構造をもったプラズマの塊―を、秒速およそ500kmで衝突合体させ、高性能なFRCの生成を目指すものです。この方式としては国内唯一の実験装置であり、国内外の大学や研究所,企業などから、多数の研究者が実験に参加しています。
またこの装置を用い、銀河宇宙線の起源天体とされる超新星残骸中の無衝突衝撃波を再現する,世界的にも類例のない「実験室天文学」実験も開始されています。
このほか、小型の逆磁場ピンチ装置を用いたプラズマの自己組織化に関する研究や、核融合炉心への燃料供給のための同軸プラズマ加速器、核融合反応による中性子源の開発が行われています。
主な利用学科
- ・物理学専攻
- ・量子理工学専攻