日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
新型コロナウイルス感染症に係る本学部の対応について
  1. HOME
  2. 学部情報
  3. 理工学部長からのメッセージ

理工学部長からのメッセージ

日本大学理工学部長 教授 工学博士 青木 義男

日本大学理工学部長
教授 工学博士

青木 義男

NEXT100への序・破・急 ~100年の情熱を未来へつなぐ~

2020年に創設百周年を迎えた理工学部は,約24万人の卒業生を社会に輩出してきました。その多くが,学部の教育理念に描かれる「自由闊達な精神」「豊かな創造性」「旺盛な探求心」とともに,科学技術の発展に寄与し,また産官学のあらゆる分野で活躍していることは,私たちの誇りです。

COVID-19は,私たちのこれまでの想定以上にデジタル化を加速させ,"Society 5.0"実現の機運はますます高まっています。

この「超スマート社会」のコアとなるコンセプトのひとつにCPS (Cyber-Physical System)があります。AI,ロボット,ビッグデータ,IoTといった要素技術をシステム化し,サイバー空間で分析・予測を行ったのち,付加価値とともにフィジカル空間にフィードバックする―現実と仮想の両空間を高度に融合するこのシステムにおいては,理学・工学の分野それぞれの単体の知識だけでは構築することができません。あらゆる潜在的な可能性を検討・検証するには,人文科学や社会科学の領域にまで視野を広げ,分野を横断した学際的な知見が必要不可欠なのです。

私たちは,創設以来,さまざまな「ものづくり」「ことづくり」に取組んできました。そしてこれまでも,14学科の分野特性を活かした実践教育だけでなく,一学科に偏らない,学科横断による学生プロジェクトも行ってきました。

すなわち,日本大学理工学部には,Society 5.0の「つくりびと」を育成する環境がすでに備わっているといっても過言ではありません。最新の設備を備えた都心型の駿河台キャンパス,広大な敷地に大型の施設を複数有する郊外型の船橋キャンパスは,ともに,今後求められていく概念実証―実現性,効果とコスト,具体性の検討―やオープンイノベーションに相応しい教育・研究環境であると自負しています。

高等教育機関の在り方や対応が国内外で問われているコロナ禍にあって,本学部においても学生や保護者のみなさまからたくさんのご意見をいただいており,その一つひとつを真摯に受け止めております。メディア授業における教育コンテンツの充実はもちろんのこと,少しずつ再開しております「ものづくり」「ことづくり」の実践(特に実験実習科目)については,在学期間全体を通してしっかりと還元して参ります。在学生と教職員の安全を第一に考えながら,従前のように,いや従前以上に,学生のみなさんの明るい声がキャンパス中に響きわたるよう,最善を尽くして参ります。

これまでの一世紀において,私たちは数々の「未知未踏への挑戦」を行ってきました。どのような苦境にあっても,この精神を堅持し,そして体現してこそ,日本大学理工学部であると信じています。「もの」から「こと」を創造できる「ひと」を育てるべく,私たち教職員は,One Teamで,これからの百年―NEXT 100―を担う一人ひとりの学生と向き合って参ります。

略歴

1957年
東京都出身
1980年
日本大学理工学部卒業
1982年
日本大学大学院生産工学研究科博士前期課程機械工学専攻修了
1985年
日本大学大学院生産工学研究科博士後期課程機械工学専攻修了
1986年
日本大学助手
1994年
日本大学専任講師
1998年
日本大学助教授
2005年
日本大学教授