機械学習技術と航空機設計

担当講師:丸山 大悟

1903年にライト兄弟が初飛行を成し遂げた後,人類は数十年で音より速い航空機の開発や,宇宙へ進出するロケットを開発しました。
グローバル化と呼ばれる現代では,今や航空機は,我々にとってなくてはならない存在です。

人類は数学や物理学といった,「世の中の仕組み」というものを解明し,それを活用することで様々な科学技術を生み出してきました。
航空機も例外でなく,浮く力を得るために,翼の周りの空気の流れの原理を解明しようとすることで,より速く,燃費の良い航空機を生み出してきました。
一方で,ライト兄弟のように,「たくさんの飛行実験」を繰り返すことで,実際に飛行機を飛ばすこともできています。
両者の設計は一見真逆の設計過程のようにも見えます。

この講義では,航空機設計の歴史を辿りながら,因果律の逆を辿ると言われる,昨今の機械学習手法と呼ばれるものと,それによる航空機の設計法のお話をしたいと思います。
最終的には,機械学習手法も数学や物理学といった,「世の中の仕組み」の一端であることも見えてくるかと思います。